窓の外で雨の音がうるさくて寝れない。ほんとに。
雨だから走りにも出られないな。
雨が頭の中まで洗い流してくれればどんなに楽かなんて考えたりもしない。
フクシマからこんなに離れたこの場所でも少なからずというか健康に被害が出るほどの放射性物質は雨に含まれていて、愛する人達が雨に濡れていないか心配したりする。
心配は誰の上にも降りかからなくていいはずなのにな。大人だからさ。
もしさ、
もし、あなたが無償のそれを感じれば、それの奥に愛とか、言葉に出来ないくらいの思いがたくさん隠れてるはずなんだよ。きっとね。
耳を澄まして。
目を凝らして。
耳を澄ませばあの虫の鳴き声のように
耳を澄ませばあのタイヤの音のように
雑音じゃない。
目を凝らせばあの雲の中の飛行機のように
目を凝らせば遠くで手を振る友達のように
ただの景色じゃない。
耳を澄ませば
この雨の向こう 聞こえるか
あなたの為に鳴る誰かの鼓動が
あなたのために歌われる喜びの歌が。
きっとな、無くなってしまえば
いくら耳を澄ましても
目を凝らしても
感じる事すら出来なくなるからいいんだろうな。
そうやって何度も無くして
いつも取り戻せなくて
今も俺は知らん顔して
それを忘れたフリをして
今日も笑ったフリするんだ。
耳も目も、ついているのに。
何も気付けないまま
また窓の中へ。
耳を澄ませばきっと、目を凝らせばきっと。な。
雨の中、君の声が聞こえたら俺はそれを希望と呼ぼう。
景色の中、手を差し出す君を見つけたら、俺はそれに命を懸けよう。
今は雨の中。
ガラスも滲んで外は真っ暗。
窓の外で雨の音はまだうるさい。