午後からは校内技術競技大会が開幕。




体育館では、開会式が行われたが


いつも私の隣にいる友達Fは大会準備の為不在。


…私は、ひとりだった。




開会式が一通り終わると、三年生から会場入りした。






廊下で、出席番号順に並ぶクラス一同。


斉藤先生「静かに!2列になれー」


受け付けにいたのは斉藤先生だった。




先頭から


解答用紙とクリップボードが回され、配っていた様だったが


男子「先生ー紙ないよー」


途中で無くなり、私も先生から直接解答用紙を貰った*^^*




…待っている間、暇な女子。


女子「先生ー結婚しないのー?」


女子「年いくつー?」


斉藤先生「しー!静かに!!」


プライベートな質問事項はノーコメントだった。




でも、それ以外の事なら女子と話す先生。


「静かに!!」はどこへむかっ


言動と行動が違う先生に腹を立てた私は


列からはみ出してみた←




先生は男子を注意し始めていた。


斉藤先生「ほら、ちゃんと並べ!」


男子「∑えー!俺狭い所嫌だもん><」←


男子「それに、秋月さんだって…」


話し振られたΣ(゚ω゚)


先生が私の側に来る。




斉藤先生「ちゃんと並べ並べ!」


私「入れない」


斉藤先生「もう少し空けてやれ!」


と、私が並べる様に空けてくれる先生は


優しいよね…






そして、いよいよ私の番。


時間毎に各所を回り、計算問題は勿論全滅★


それでも、今までよりは好成績(2桁)だと確信。


全ての問題を終え、出入り口には


斉藤先生が暗幕カーテンを押さえつつ、中の様子を見ていた。




私が側に行くと、気付いてカーテンを開けてくれた。


その透き間から私は先生とすれ違った──






教室に戻った私達は、残りの時間を持て余していたw


ビデオを上映していたけど、興味のない私は


1時間30分机に伏せ眠っていた。






大会も終わりに差し掛かると


教室に福嶋先生が姿を見せた。


福嶋先生「解答が展示されているので見に行って下さい」


男子「どーしても見ないと駄目?」


福嶋先生「駄目」


という事で、渋々見に行く事に…




解答が展示されている所には、友達Fがいた。


あー、解答見るの面倒。


嫌気が差して、私はすぐにUターン。


友達Fは笑顔だった。




背中から聞こえた。


友達F「すっごく嬉しい!」


の声。その意味。




余程の嬉しさに、スキップしていたらしいが(他クラス情報


…あまり、調子に乗るなよ。


私の苛立ちは募る一方だった。






本当は心から友達Fを応援したいのに出来ない。


それは、友達Fが技競で好成績を収めれば収めるほど


先生との距離が近くなるから


ましてや、校外大会に出れば


引率の絡みで、安永先生に会える可能性もある。




それに、友達Fが安永先生と交わした約束 ───






放課後


忙しそうな先生を満面の笑みで


友達F「斉藤先生ー」


友達Fが呼びとめた。




先生は友達Fを笑顔で褒めた。




友達F「さようなら^^」


斉藤先生「はい、さようなら」




先生のその笑顔もその挨拶も今は友達Fのもの。


この時間が、嫌で嫌で仕方なかった…






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