☆7月31日☆




朝起きた私は、すぐに窓の外を確認。


私「…雨、降ってるよ」




今日は、夏休み時間外の日


外で実習を行うので、雨が降ると中止のケースが多いけど


雨天の場合、学校に電話し時間外の有無を聞かないといけない。


ただそれだけのことなんだけど


実は、私


電話が大の苦手・°・(ノД`)・°・




電話しなくてもいいかな…


と、思ったけど振り払い、電話の前に立つ。


これは、安永先生と話せるチャンスなんだから。


何度も自分に言い聞かせた。




受話器を持つ


が、ダイヤルが回せない↓↓




こんなことが10分ほど続き、時間外開始まで残り20分。


これを逃したら


安永先生と電話で話すことなんて、もうないかも知れない。


強くそう思うと、ダイヤルを回せた。




トゥルルルル…トゥルルルル…


ドキドキしすぎて、どうにかなりそう。


ガチャッ


相手の受話器が上がった音がした。




「はい、こちら農業高校です」


男性の声だった。


受付の関係で、女性が電話に出るかと思っていたのに…


私「あの、農業科2年の秋月ですけど安永先生いますか?」


緊張のあまり、棒読みで一気に言ってしまった。


「はい、それは私です」


私「Σえ!?」


始めからいきなり安永先生だったことに、大パニックになる私。




と、と、とりあえず内容を


私「今日の時間外、やるんですか?」


安永先生「今日はぁ…中止!」


私「え~、中止!?」


そんな予感はしていたけどね。




安永先生「雨降ってるし、土はぐちゃぐちゃだし」


安永先生「途中で雨降ってきたら…う~ん、困るしなぁ」←可愛い!!


私「…そっか、中止なのかぁ↓↓


声のトーンを落とし、残念そうに言った。


時間外中止は嬉しいけど、先生には会いたかったから…




安永先生「やりたい?」


…え。


安永先生「やりたいならやってもいいよ。待ってるから…」


安永先生「やるべ!」


本当は行きたかった!先生を待たしてでも会いに行きたかった!!


…でも、先生にこれ以上迷惑はかけられない。


私「…やめておく」


行動力のない私。




安永先生「それで、今日の分の時間外を8月8日(ようか)にやろうかなぁ


と、思っているから」


安永先生「その日しかないしなぁ、俺帰るから…」


実家に帰る予定みたい。




このままだと、先生との電話が切れちゃう><


と、思った私はとっさに


私「ようかって4?」


先生に、アホなことを聞いた汗


安永先生「Σえ、違う」


私「あ、わかった!20だ」


…学校始まってるよ。


安永先生「…はちにち」




絶対、アホな子だと思われたああああ


先生に会ったとき、顔合わせづらくなったじゃんかぁ↓↓




安永先生「…と、いうことで」


安永先生「今日の分、今日のメンバーで8月はちにち(8日)にやるから」


私「はい」


安永先生「じゃあ」


私「はい」


…ガチャン。


あ、切れちゃった…




大恥じ掻いて、先生に会いづらくなったけど


電話してよかったと、心の底から思った。




それと同時に、安心感からか涙がでてきた。




私のために「待ってる」と、言ってくれた


安永先生のたったその一言が嬉しくて


電話の前でしばらく泣き続けた。







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