横浜公演My楽『オペラ座の怪人』を観てきました。
『ゴースト&レディ』と公演期間が重なっていることに加えて横浜はかなり遠いので、今回は控えめに4回のみの観劇でした。
間を空けての観劇だったため、海沼さんクリスと加藤さんラウルにはお会いすることが出来ずにとっても残念
それでも生オケの演奏とともに、華やかな衣装、素晴らしい歌声、渾身の演技の『オペラ座』の舞台を拝見した帰り道は、毎回なんとも言えない充足感が満ち溢れ、長い電車の旅もあっという間に感じられたほどでした
この日のキャストの皆さま
席は
定番であるサイド席ですが、過去3回は左側。今回初めての右側。
『オペラ座』の左サイドはマスカレード
の階段をほぼ正面に見られるほか、指輪💍のシーンなどの左寄りのメインシーンが近くで見れて、私としては満足度が高く、センター取れなかったなら左だな!と思っていました。
この日、初の右サイド席からシャンデリアが落ちる時、ファントムが下手の高いところから顔を出していたのを発見
今までは中央のシャンデリアとその下にいるクリスを見ていて、ファントムは声だけだと思っていましたが、いたんですね!ファントム。全く気づいていませんでした。
いろいろな角度から見ると、見える物も違ってくるんだなぁ。とあたりまえのことを改めて感じました。
ここからは、経験値も文章力も未熟な個人の勝手な感想です。
ハンニバルのリハーサル
今期初のカルロッタ辻さん
秋劇場公演でも感じたのですが、どうも辻さんのビブラートたっぷりの声が、私はとても苦手なようです
途中、ザワザワと軽い耳鳴りが始まってしまいました。
そのためもあって、この後の藤原さんクリスのThink of Me
の心地良かったこと!
辻さんご本人や辻さんのファンの方には、本当に申し訳ないのですが、カルロッタからクリスへの主役交代は無理もないことだよな。と思ってしまいました。
藤原さんクリス
この日もきれいな歌声はいつもの通り
場面場面で見せてくださる表情もとても豊かで、大好きなクリスです
夢見る少女のクリス、ファントムの歌声に心委ねるクリス、ファントムの仮面に興味津々なお転婆娘のクリス、どのクリスも若々しく目がキラキラしていてほんとうに可愛いですよね
それが、ラストに近づくにつれて意志の強い一人の女性として成長していくその過程で見せる表情や歌い方、どんどん変化していって、その時のクリスの心情や決意が痛いほど伝わってきて、私の心に突き刺さりました。
ファントム岩城さん
前回拝見した岩城ファントムは、繊細さが全面に感じられるファントムでしたが、この日の岩城ファントムは終始激しかった!
極めつけはThe Point of No Return
逃げようとするクリスに、これでもか‼︎というくらい全身で愛を込めて指輪💍を渡す姿
魂をこめた演技とはこのことですね‼️
劇場全体がファントムと心を一つにした瞬間でした
いつもなら、クリスの決意のキス〜絞り出すようなクリスティーヌ I love you
、この高らかに愛を告白できずにひとり残されるファントムに静かに涙してきた私。
クリスがラウルを選ぶのは無理もないことで、哀れなかわいそうなファントムに抱いた感情は“同情”でした。
しかし、この日は指輪を渡す岩城ファントムに心を完全に掻き乱され、そのままラストに突入したため、私の視線と心はファントム一筋。
クリスはともかく、ラウルはほぼ存在していないも同然のエンディングでした。
カーテンコール
半端無い拍手とともに客席のあちこちから歓声が上がり、劇場全体が一つになった素晴らしいカーテンコールでした
舞台上一番右にいらっしゃった高舛さん、この日は近くでしっかりとお顔を拝見できました
また、お会いできる時を楽しみにしています!
最後に、一応記録しておこうかと…
『オペラ座の怪人』でいつも楽しみにしているのが、Prima Donna
などのキャストの皆さんによる三重奏や七重奏
今回の横浜公演にて、その時のキャストの顔ぶれによって、聞こえ方が全く違ってしまうことを実感。
前回観劇回に比べると、岩城さんが熱かったことや、塙さんはいらっしゃらず、宇都宮さんも抑え気味だったからか、ある程度バランスは保たれていたと思いますが、個人的には岸さんラウルの時の心地よいハーモニーが忘れられず、もう一度聞きたかったなぁと。
次は“福岡”と発表があったので、首都圏で次に『オペラ座の怪人』を観劇できるのはかなり先になりそう
オリンピックが終わったら、高井さんファントムのBlu-rayで『オペラ座の怪人』を楽しみたいと思います❣️