肩車
ゆうやけだにゃ。
うん。
☆
私が小さかった頃、家族で海水浴に出かけた。
伊豆のこじんまりとした入り江で、磯から少し離れた海に
大きな岩の壁みたいなところがあり、一度父が一人で行ってから
「行ってみる?」って、そこへ肩車をして連れて行ってくれた。
私は、どんどん深くなっていく海におびえ、父の頭にがっしりと
つかまっていた。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」
父がそう言いながらゆっくりと進んで行く。
父の肩まで海に沈み、もうすぐ岩に着くというころ、
ガクッと一段下がったような感じになり、海面は父の頭の上…。
当時、ものすごい怖がりだった私はもうパニックで、必死で父に
つかまるのだけれど、どうも目をふさぐようにつかまっていたらしい。
父もあせったらしいが、そこは娘を放り出すわけにもいかず、
どうにかこうにか顔がでる場所へ移動。
浜辺へもどってから家族に
「いや~びっくりしたな~。」
と笑顔でまいったまいった…としている父が思いだされる。
親子ともども無事でよかった。(笑)
ありがとう、お父さん。
そんな肩車の思い出。
別所沼公園ふたたび
嵐のあとの晴天。
木々の葉は雨に洗われてキラキラいきいきとしていた。
紅葉の写真を撮っていると、通りかかりのおじさんが話しかけてきた。
「こっちからこう撮るといいよ。」
そのまま10分くらい一緒に紅葉と写真についての話。(笑)
「これから医者に行くんだけどね、そうじゃなきゃおれも写真撮って
るんだけどなぁ。一眼レフでね。」
とか言いながら、コンパクトデジカメをポケットから取り出してパシャリ。
「じゃっ。」
と、自転車で去って行った。
地面はイチョウの葉のじゅうたん。
その上にはもみじが赤く、黄色、緑にグラデーションになっている
ところもあり、そして空が青い。
この色彩の豊かさに感動。
あたたかな一日だった。
別所沼公園 : 埼京線中浦和駅から3分くらい。



