ちょっと退屈な音楽理論のはなし。
私の音感からすると、ほとんどすべての旋律はドレミ・・・付きで聞こえてくる。ではドレミ・・・とは何かといえば、それはディアトニック音階である。だから階名で聞いたり歌ったりする音感は、ディアトニック音階の音感といえる。
音楽で使う音程の最小単位は半音とその2倍の全音。ディアトニック音階の1オクターヴは、
全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音
というように並んでいて、これらの音程をつくる各音の名前がドレミ・・・となる。つまりは次のような構造になっている。
ド (全音) レ (全音) ミ(半音)ファ (全音) ソ (全音) ラ (全音) シ(半音)ド
ただしこれは1オクターヴを仮にドから始めた場合であって、ディアトニック音階自体は1オクターヴごとに循環する上記の全音と半音の順列のこと。レを出発点に置いて1オクターヴを作れば、「レミファソラシドレ」となり、これを「レ旋法」と呼ぶ。(教会旋法の第一旋法「ドリア旋法」である。) 同じくミを出発点に置いて1オクターヴを作れば、「ミファソラシドレミ」となり、これを「ミ旋法」と呼ぶ。(教会旋法の第三旋法「フリギア旋法」である。) これら各々の旋法はディアトニック音階の各「オクターヴ種」である。したがって
長音階はディアトニック音階のド~高いドの1オクターヴ構造をもつ「ド旋法」であり、
短音階はディアトニック音階のラ~高いラの1オクターヴ構造をもつ「ラ旋法」
である。
「ド旋法」と「ラ旋法」では全音と半音の並び方はかなり違うが、もとになっている全音と半音の順列(ディアトニック音階)は同じである。
階名による音感がカヴァーできるのはディアトニック音階にもとづくすべての旋律、現行の音楽のほとんどすべてである。