露命綻ぶ春までの焦点距離。+60



えー、久しぶりのブログなので書き方を忘れていないか心配ですが。。




移動のお供に、お家でまったりしている時の暇つぶしに、誰かにとっての思い出の証になれば良いなと思いながら書いていきます。




改めて、

「露命綻ぶ春までの焦点距離」

お祝いしに来てくれてありがとうございました




そして来れなかったけどおめでとうの気持ちを飛ばしてくれた方々、ちゃんと届きました。落ち着いたら会いに来てください。




去年のバースデーが終わった1ヶ月後くらいに、来年は何やろうかなってパソコンの前で白紙の企画書と睨めっこしていたのがもう懐かしいです。

昨日まではついこの間のことだと思っていたのに。


昨日が終わってしまったら、急に遠い昔のように感じています。

きっと、こうやって思い出は奥へ奥へと押しやられていくのですね。


だったら押しやられる前に、ここに残してやる、ざまぁみろ。ペッ。




去年に引き続き、やりたい放題脳内を曝け出してきました。



既に完成した歌詞を、小説的に、より映像に近付けるというのは僕にとっての劇薬です。極限の緊張感とライブの開放感、もうセロトニンとドーパミンがドバドバ。こんなのやめられるわけねぇ。




そして今回シークレットゲストとして、去年に引き続きオーロラタクトのアッコさん(ピアノ)と黒色すみれのさちさん(ヴァイオリン)のお二方に来ていただき、ベルの楽曲に特大の華を添えて頂きました。

楽曲への寄り添い方、アプローチ、最高という言葉じゃ物足りなく感じるくらい素敵でした。

またご一緒したいです。






そしてメンバー、今年も僕のわがままにとことん付き合ってくれてありがとう。今年も、と言ったけど最近は私の強めなこだわり故に沢山わがままを言ってる気がします。でも「ハロのやりたいようにやりなよ」と言いながら、しっかりと支えてくれてるの知ってます。ちょっと恥ずかしいけど、一緒にバンドしてくれてありがとう。




そしてファンのみなさま、もしかしなくても、ああいった語り有りのライブが好きじゃないって方も中には居ると思います。そりゃそうだ、ヴィジュアル系だもの。「頭振らせろ」という無言の圧を感じてました。冗談です。



でも知って欲しかったんです。歌詞の中の人たちが、歌詞の中以外でも息をしてることや、そこではどんな匂いがして、その人がなぜそんな行動をしたのかを。

これがきっかけになって、改めて歌詞を引っ張り出して読んでくれたらいいなぁ、なんて、作詞者のエゴですね、でもそうなってくれたら嬉しいです。





次にセットリストについてですが。

このセクションはライブのギミックや流れの意図、こだわりについて書くので、うーんあまり興味がないなぁって方はスマホを上にシュッとスワイプしてください。呪います。嘘だよ。



まずタイトルの露命綻ぶ春までの焦点距離。

みんなが知ってる春の顔って主に二つだと思うんです。一つは出会い、二つ目は別れ。


でもそれってちょっと、うーんって感じで。

春に針を刺したら、風船が割れて中から色んなもん出てきそうだな。よし、刺してみよ、ブスって感じで刺しました。

そしたら出てきたのが、願いと失望です。

故にこのライブのタイトルロゴには、春の影に失望が潜んでます。気付いた?




ライブの前半セクションは、願いと失望がコンセプトです、そう思ってセトリを見返すとあら不思議。点が線になったね。



怒りや喜びと違って、願いや失望感ってとても静かな物だから、作り上げたいライブのコンセプトにぴったりだった。



開幕が「万華鏡」

これは去年のハロバの1曲目「華」と掛けてます。リリース当時のインタビューでも語りましたが華は万華鏡のアンサーソングなんです、これ知っておくと今後のライブの仕掛けで「おお…」って思うタイミングがもしかしたら来るかもしれません、来ないかも知れません、神のみぞ知る。


そして語りからの「Deneb」

この曲の願いと失望感のバランスは三つ星シェフもびっくりのバランスだと自負してます。異論は認める、でも君の解釈も聞かせて。

落としサビで歌にピアノが寄り添ってくれる感じがすごくよかったね。

余談ですが後のMCで花火の音で笑ちゃったってルミナに言われたけどさ、あれ何個も何個も花火の音源重ねて、あんまり五月蝿すぎるとフロアにいる子たちがびっくりするよなぁ、とか試行錯誤して作ったんだぞ笑くそう笑



そして続けて「もう一度」

去年のことも思い出しながら聞いてくれたかな。

この曲は願いだね。

好きなんです、この曲。好きな箇所いっぱいあるんですけど、こだわりは最初のサビと最後のサビの歌詞は全く同じなのに、「相変わらず僕は夢の為に〜」の落ちから向かっていく最後のサビは、最初とちょっとだけ違って聴こえるところです。

これ不思議よね。他の曲にもあるギミックだけど、最初のサビでは後悔なのに、最後のサビは思い出になってるんだもの、同じ歌詞なのに、不思議ねぇ。



そして語りからの「微熱」

「微熱」はコロナ禍が終わったらモッシュしてくれるかい?そのつもりなんだけどね、普通に聴いて欲しい曲でもあるから悩んじゃうよね、そういう曲多いな、ベル。でもきっとそれが僕らの個性ですね。



はい、きましたね「カルマ」

演奏したのは2年ぶりでした。ちなみにその2年前のライブもハロバです。作詞作曲:明弥。「道徳の終着」って歌詞が好きよ。道徳の終わり、主人公にはそんな風になってしまうほど辛いことがあったのね。でも染み付いた道徳ってそんな簡単に捨てられないのよ、事実、この主人公は曲の終わりまで悩み続け、来世を願い、誰も傷付けなかった。優しい人だったんでしょう。



そして「優しい世界の終わり方」

この曲からヴァイオリンも加わって、7人編成でお届けしました。ヴァイオリンの優しくて物悲しい旋律と、悲哀に満ちたピアノとのアンサンブル。

同期を使わないからこそできた落ちサビでのフリーテンポ歌唱にこの曲の核を埋め込みました。覚えてるか?

今まで聴いたどの「優しい世界の終わり方」とも違って聴こえたね。最後のサビが終わった直後ピアノだけになる部分で、ヴァイオリンのロングビブラートがとても印象的だった。




「星の葬列」

この曲の導入にアッコさんにお任せで弾いてもらったピアノソロ、最高のスイッチでした。子供の時ピアノを習うことを拒否した自分を恨みたい。

「星の葬列」は 失望と願い。ピアノ&ヴァイオリンが絶対に映える曲だと以前から思っていて、いつか夢が叶ってフルオーケストラで歌える日が来たらって思うようになったのはこの曲があったから。そんな日が来たら嬉しくて泣いちゃうな、歌えなくなるから泣かないけど。




そして前半戦ラスト。


「サクラグラフィー 」


ここの語りが冒頭で話した白紙の企画書に一番初めに書かれたものです。タイトルよりも早く。まぁ最終的には何度も書き直しましたが。


まぁつまり「露命綻ぶ春までの焦点距離」というタイトルはこの曲の為に作られたものです。はい、メインテーマを前半ラストに帰結させる、俗にいう伏線回収ってやつ。


今回、願いや失望感っていう感情から「サクラグラフィー 」の歌詞を書いた当初とは、違った解釈が生まれました。

願うように綴った語り部分の物語。

そして僕の願いは叶わなかった。



願いなんてのは、そもそも悪い想像や事象から起こるものだったんじゃないでしょうか。

幸せなことに、我々が生きている今日は比較的恵まれているので、「サンタさんにあのプレゼントが欲しいってお願いしてみよう。」みたいな願いを、きっと元祖願いはしかめ面しながら見ていることでしょう。えぇ、持論です。


とまぁ前半部分の裏ライブレポート的な感じで書いてきましたが。

そういえば最近参戦した方のライブレポって見かけなくなったな。ブログとかのやつ。

もしかして我々は140文字の青色の鳥に支配されて、どんどん語彙力も低下していってるんじゃないですか現代人。

気を付けろ、頑張れ現代人、ライブレポをブログに書くんだ。

あ、なんか今おっきなブーメラン刺さった気がする。



あ、余談なんですけどね。

後半1曲目の「愛と免罪符」はルミナとの始まりの曲。

2曲目の「ノンフィクション」鯛茶(たいちゃ)サポートの元行った2年前の周年キネマ倶楽部の1曲目。


本当は僕だけの秘密にしておきたかったことなんですけど、この長文をここまで読んだ君にこの裏話を授与します。

ちょっとまえのことなんですけどね、鯛茶がこっそりと僕にこう言いました。

「あの日の1曲目がノンフィクションじゃなかったら、入ってなかったかもしれない。それくらい、しっくりきた。」


という意図の後半戦始まりの2曲でした。


後半はとにかく騒いだね。

前半の緊張を解放したように無我夢中だった。

すごかったよ、みんな。特に僕のセンター。



そしてfake showを経て5人での「解体新書」コンプリートです、やったね。

実は解体新書のルミナギターRECには、加入が決まる前にも関わらず鯛茶も応援兼アドバイザーとしてかけつけてくれていたので(むしろ無理矢理呼んだ)、昨日のfake showを以って解体新書は完成です。

リリースは2020年1月!ゼッタイ手に入れてくれよな!



あとね、昨日はね、

なんだか久々に見た顔もいて嬉しかったよ。

かっこよかったでしょ、ベル。

また会いにきてくれよな。



それから、アンコールできなくてすまない。

出たかったよ、割とまじで。

やり切ったけど、もしEDGEのスタッフさんが「もう無理です!止められません!暴動が起こりそうです」って言われてたら…いや考えるのはよそう。次またその時が来たら、会場スタッフが慌てるくらい求めてみてください、熱量には人を動かす力があると僕は信じています。





あー、そろそろ締めないと。

きっと始めるより、終えることの方が難しい。

1年分はもう書いたんじゃないか。

もう満腹だろ?満腹だと言ってくれ…。




あ、だめだ。

まだ言えてないことがある。

つまり、あー、アレだ、あの、もう少しだけお付き合い願えますか?




お前に触れずに終わるなんてできやしない…。

(むしろMCで触れ忘れた)

バースデーグッズ。

超開運ボールペン、手に入れてくれた皆様、もう感謝、ありがとうございます。開運だ、幸せになれ。


毎年何作るか考えては、余ったらどうしよう、罵られるかな、なんて考えてます、本当です。

結果…皆様のおかげで完売しました。きっと僕に恥をかかせまいとこっそりと何本も持って帰ってくれた方もいたでしょう、君に幸あれ。

とまぁ本当に皆様のお陰で心に一点のシミも残さずに昨日を終えられたわけです。(ボールペンだけに)


そして肝心な何故ペンを作ったのか、ですが。

それは韓国の俳優の追っかけをやっていた母の影響と、学生時代の第二外国語の選択授業により一般の方よりもきっとほんの少しだけ韓国語を知っている(喋れません)つもりなのですが、〜ファンのことをペンと呼ぶんですよね、確か、違ったら赤っ恥も良いところだ、どうしよう、先生に怒られる。


とまぁそんな風なこと考えながら頂いたファンレターを熟読していたら閃いたんですわ。


推しに気持ちを伝えるにはペンがいる。

そして僕らが音楽を続けていく為にはペンがいる。宅急便を受け取るにはペンがいる。ってね。


最後の一行に物申したい気持ちは分かります、落ち着いてください、私はサインする派です。



兎にも角にも、僕らの架け橋はペンだなと閃いてから制作に取り掛かり、出来上がりに満足し、公演が延期になり、ライブでは夢中になり、この話をするタイミングを完全に逸してしまったわけです。どう考えても事前にすべきでしたよね。

でも、もし今手元にボールペンを持っている方がいたら「そうだったのかお前…」って言いながら眺めてやってください。



もう少しだけ続きます、嬉しかったこと、話してもいいですか。話しますね。



ライブが終わって、池袋の地下室から地上に出たら、池袋のウェイな人たちがファンの方達に絡んでまして。

柱の影でこっそり見ていた僕は「うわーこれは何かあったら助けにいかなくてはいけないやつでは?」とか考えていたらですね、杞憂でした、なんかベルの布教してでっかいお花の前で一緒に写真撮ってました、なんだそりゃ、もしや君たちもウェイの仲間か。



そして想いの篭ったスタンド花今年もありがとうございました。

いつもスタンド花を連れて帰ってあげられないのが心苦しくもあるんですが毎年誇らしいのです。きっちり写真フォルダに入れて持ち歩いてます。ツアーにだって連れていくよ。大事にしますね。

ギター背負って撮ってみた、あっバンドマンだ。






そしてプレゼントや手紙の数々、すでに開封の儀を終え、手紙も全て読ませてもらいました。

きっと悩みながらプレゼントを選んで、悩みながら言葉を捻り出してくれたんでしょう。

誰かを喜ばせようとする大変さも、言葉を綴る大変さも、僕は知っているよ。ありがとう。








そして色紙。

たくさんの方からのバースデーメッセージ、そして一人一人が僕の好きなところを書いていてくれて、嬉しさと恥ずかしさで悶絶しました、もしもこの先心が折れそうになることがあったらまた読もうと思います、強力なお守りが出来ました。




あと僕タルト好きって言いましたっけ?エスパー?メンバーと一緒に頂きました、旨かったです。




生誕実行委員会、があったのかは存じていないのですが、あの手この手で僕を喜ばせようとしてくれた皆々様。お疲れ様でした。もう大成功です。


長くなりましたが皆様、飽きてはいないでしょうか。負けないで、もう少し、最後まで走り抜けて。


8月には真体制2枚目のシングルをリリースします。


は・ち・が・つです、メモしておいてね。

じっくりと時間をかけて作りました。

目一杯こだわった、うん。

はじめに言っておくと、曲数もね…あぁまだだめか。

真体制の本気です、良い子にして待ってて。

自信作の発売まであと約1ヶ月。

ルミナバースデーの頃には色々情報上がってるはず。

なつが待ち遠しいね。



そして7周年ワンマンツアー「拡声決起ストライキ」

恐れ知らずの全国16公演。過去最多です。

ピンチをチャンスに、あなたの街の近くに僕らが行く時、友達のことも誘ったりしてくれたら嬉しいです。「誘ってくれてありがとう」そんな言葉をベルが引き出してみせます。口コミ、任せてもいいですか。


ツアー初日はAREA。思い出の詰まった場所からの出発。AREA無くなるの未だに信じられん。


それからライブでも話したんですけど、僕は一旦、7周年のファイナルでキネマを終わらせたいと考えています。いつまでも同じ所に留まってちゃいけない。次の場所へ、目指せホールでフルオーケストラ。キネマをソールドさせて、航海の続きをしよう。

あ、そうだソールドしたら収録入れようか、5人でのライブDVD、作りたいもんな。

そして8周年、まだ見ぬ未来にわくわくしたくないですか。僕はしたいです。一緒に行こうよ。いや行くぞ。






あぁ長かった、ここまでで既に6000文字くらいらしい。終わる頃には超えるか?原稿用紙15枚分。お疲れ様でした。こんぐらっちゅれーしょん。



言葉を掬うのって金魚すくいみたい。

すり抜けて、ポイが破れて、たくさん掬うには時間も忍耐も必要で。

でも、やってよかった、書いてよかった。


60日遅れの生誕ワンマン


「露命綻ぶ春までの焦点距離。」


お待たせしました、これにて終幕です。




ルミバ、シングル、周年ツアーへ。

下半期のベルは賑やかです。



最後まで読んでくれて、本当にありがとうございました。本当にお疲れ様、いい夢見ろよ。



では、またどこかのライブハウスで。