耳鳴りを逸らすために、いろいろな音楽を聴いてきました。 静寂より、音がある環境の方が明らかに耳鳴りには楽にしてくれます。 耳鳴りの方は、いろいろな音楽効果を試してみたと思います。 私も、いろいろな考え方から、音楽だけでなく自然音なども含めいろいろな音にチャレンジしてきました。
耳鳴りを逸らす音楽のヒント。
耳鳴りを逸らすために、いろいろな音楽を聴いてきました。
静寂より、音がある環境の方が明らかに耳鳴りには楽にしてくれます。
耳鳴りの方は、いろいろな音楽効果を試していることでしょう。
私も、いろいろな考え方から、音楽だけでなく自然音なども含めいろいろな音にチャレンジしてきました。
耳鳴り患者にとって、音楽を聴くことは自身で出来る一つの治療だと思って、何度も ”耳鳴りを逸らしてくれる音楽” についてブログに書き込みました。
今回はちょっと客観的に、5人の耳鳴り疾患のある方と集会した機会に考えた ”耳鳴りと音楽” についてまとめました。
”耳鳴りを逸らす音楽”の遊び調査
先日、耳鳴りの疾患を持つ5人で集会したのですが。その時、私の課題として
「耳鳴りを逸らす音楽」について、遊び的な調査(?)をさせてもらいました。
調査というより懇談といった方が良いのかも知れませんが、今後にレベルアップした調査をしたくて事前準備としての位置付けです。
アンケートではなく5人で評価
準備段階では用意した音楽50曲を聴いて、耳鳴りを逸らせると思われる曲をアンケート回答してもらうつもりだったのですが。
皆さんは、”耳鳴りを逸らす音楽” という考え方を十分把握していないで、自分の気に入った曲を選ぶ傾向になってしまいました。
好きな曲を聴くと耳鳴りが逸れるといくという概念があって、知っている曲を選んでしまいます。
そこで、 ”耳鳴りを逸らす音楽” について、皆んなで客観的に話し合うことにしました。
曲を聴きながら、この音楽を聴くと一瞬でも耳鳴りを忘れそうな曲を5人で会話しながら選ぶことに変えたのです。
当初、日本の好みの曲を選ぶ傾向がありました。
思い出がある懐かしい曲は、一瞬楽しい気分になるものの、逆に精神的不安を呼び起こす可能性もあること。
そして、音楽による耳鳴りの逸らしは、曲を聴いて脳で考える行為をしないものがふさわしいことを提案しました。
音楽を聴くことによって、何かを思い起こしたり、想像したりしないで、耳鳴り音と違った音に気が向けば ”逸らし” になります。
初めは音楽を聴きながら、”耳鳴りから音楽に逸らせるか” の価値観を語り合いましたが、次第に同じ考え方で目的の音楽を選べるようになりました。
結果として、今まであまり聞き覚えなない曲、知っていても音楽の内容を詳しく想像しない曲を選びました。
会話の中に、いくつかの意見がありました.......
これらは皆さんの意見で、耳鳴りを逸らす音楽としての裏付けのあるものではありません。
● この曲、好きだけれど、何かを思い出してしまう
● よく聴いていた曲で、その時代を考えてしまう
● 日本語の曲は、歌詞からいろいろなことを考えてしまう
● この曲は寂しくて、精神的にネガティブだ
● テンポが遅いと、違うことの意識が入ってくる
● 静かな曲より、ボリューム感のある曲がいい
● メロディだけではなっく歌詞があった方が良い
● 演奏はオーケストラが良い
など。
[ 音楽の選定準備 ]
調査としては本来、音楽の背景を考えて広い範囲の曲を選定するべきでしょうが、今回は私が勝手に50曲を選んだ音楽です。
私が以前、耳鳴り逸らしのために聴いたいろいろな曲などに、なるべく広いジャンルの曲を集めたのですが。正式な調査としての客観性は欠くものです。
私たちの、選んだベスト3は ......
▶︎ リズム感のあるラテン系3曲。
その日のメンバーが選んだ ”ベスト3” は、3曲ともラテン系の曲でした。
私たちのたまたまの評価で、これらが絶対的な価値があるものとは言えませんが、5人で選んだ曲は誰でも知っているなラテン音楽1曲と、今まで聴いたことのなかったという曲のようです。
▼ 写真クリックしてLinkできます
● Mon Laferte - Tu Falta De Querer
チリ出身のモン・ラフェルテ。現在はメキシコに在住している歌手。チリ人アーティストの中で最もラテン・グラミー賞にノミネートされた回数が多いことで知られています。何しろ迫力があって、集中して耳鳴りを忘れてしまいます。
● Mi Niña Muje - Los Ángeles Azules ft. Ha*Ash
メキシコのグループ、ロサンゼルス・アズレスの曲。
アメリカのデュオHa*Ashとコラボレーションして、何しろ明るくて楽しい。
私が耳鳴り逸らしに一番聴いた曲も選んでもらいました。
● Julio Iglesias & Thalia - Quién Será
ラテン音楽のスタンダード・ナンバー ”キエン・セラ” を、フリオ・イグレシアスとタリアが歌っているので。
何も考えずに、明るいリズムに耳が向かって、耳鳴り逸らしの音楽としてよく聴いていました。
[ これらの曲を選んだ意見 ]
これらの音楽は、明るくリズム感がある。それに迫力のある歌に集中してしまった。
メロディだけでなく歌詞はあった方が良く、理解できない言語が何かを想像したり考える意識を持たないでいられて、音楽の ”音” に集中できる。
ギターやピアノの少人数の演奏ではなくて、オーケストラ的な演奏が耳をいっぱいにしてくれるような気がして耳鳴り逸らしにはふさわしい。
ただし、ラテン系音楽でもしんみりと歌い上げる曲は ”逸らし” には適当ではない。
[ 私が聴いていた何曲は否定された ]
耳鳴り対策として、懐かしいションソンを聴いていた時期がありました。”懐かしさはNG”と否定。
お気に入りで聴いていた、ベネデッタ・カレッタの曲は賛同してくれると思いましたが、人気曲のカバー曲なので意識が揺らいでしまうと否定。
ラテン系リズム感のある曲の有効性を分析
耳鳴りの治療や軽減に関して、音楽療法が有効であると言われています。
特に、リズム感のある音楽がストレスを軽減し、リラクゼーションを促すことが知られています。
ラテン系のリズム感のある曲が耳鳴りに良いと感じる理由には、以下のような点が考えられます。
リズムの安定性
ラテン系の音楽は通常、強いビートとリズムを持っています。これが脳に安定した刺激を与え、耳鳴りをマスクする効果があります。
ポジティブな感情
ラテン音楽は、明るく陽気なリズムが特徴です。これによりポジティブな感情を引き出し、ストレスや不安感を軽減することができます。
注意の分散
耳鳴りは注意がそれに集中すると感じやすくなります。リズム感のある音楽は注意を他に向ける助けとなり、耳鳴りの認識を減少させることができます。
リラクゼーション
音楽はリラクゼーションを促進し、全体的なストレスレベルを低下させることができます。ラテン音楽のリズムは体を動かしたり、リラックスしたりするのに適しているため、リラクゼーションに寄与します。
ラテン系のリズム感のある曲の例としては、サルサ、ボサノバ、サンバなどが挙げられます。これらの音楽ジャンルは、それぞれ独特のリズムとエネルギーを持っており、耳鳴りの軽減に有効である可能性があるかも知れません。
もちろん、個人によって効果が違いますが。
耳鳴りを逸らすのが難しい音楽
当初、5人は懐かしい音楽を選びました。
私も耳鳴りが発生した頃の音響療法として、自分の気に入った懐かしい曲を選んだ時期がありました。音楽自体は好みでも、耳鳴りの逸らしの行為はは出来ず、音楽を聴いて楽しい時の頃を思い出していました。これが不安を増大した可能性もあります。
懐かしい曲は精神的な不安感がある
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240607/14/belle-blue/c6/a7/j/o0400040015448509356.jpg?caw=800)
懐かしい曲を聞いて精神的な不安を感じるというのは、珍しいことではないようです。
これは、音楽が強力な感情的トリガーとなり得るためです。それによって耳鳴りの不安感が増幅される可能性があります。
過去の記憶との結びつき
懐かしい曲は、過去の特定の出来事や感情と結びついていることが多いです。
辛い経験や未解決の感情が関わっていると、その曲を聞くことでそれらの感情が再び呼び起こされます。
ノスタルジアの感覚
懐かしい音楽は、過去の楽しかった時期を思い出させる一方で、現在の状況との対比で寂しさや不安を感じることもあります。これはノスタルジアの一形態です。
心理的なトリガー
音楽は、特定のメロディーや歌詞が心理的なトリガーとなり、無意識のうちに過去のトラウマや未解決の感情を引き起こすことがあります。
寂しい曲や暗い曲は耳鳴り悪化も
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240607/14/belle-blue/8d/63/p/o0400040015448509342.png?caw=800)
耳鳴りに対して、寂しい曲や暗い曲は一般的に良くないとされています。その理由には以下のような点があります。
感情の影響
音楽は感情に強く影響を与えます。寂しい曲や悲しい曲は、聞く人の気分を落ち込ませることがあります。
耳鳴りはストレスや不安によって悪化することがあるため、気分が落ち込む音楽は耳鳴りを悪化させる可能性があります。
ストレスの増
寂しい曲は感情的なストレスを増加させることがあります。
ストレスが増えると、耳鳴りの症状がより強く感じられることがあります。
注意の集中
寂しい曲はしばしばゆっくりしたテンポで、静かな部分が多いです。これにより、耳鳴りがよりはっきりと感じられることがあります。
逆に、リズミカルで活発な音楽は注意を他に向けやすく、耳鳴りを感じにくくすることができます。
気分の低下
耳鳴りはすでに不快な症状であり、寂しい曲を聴くことでさらに気分が落ち込むと、耳鳴りに対処するのが難しくなることがあります。
ポジティブでエネルギッシュな音楽は、気分を高め、耳鳴りの影響を軽減する助けとなります。
耳鳴りの苦痛度で、適応する音楽
私は、耳鳴りになって2年間。おかげさまで苦痛度が減少してきた中で、耳鳴りを逸らす音楽を思い起こすと、経験から次のような考えがあります。
耳鳴り発生した直後の精神的が不安定な時は、上記に書き込んだように、耳鳴りの音を違う音に切り替えて脳に聞かせる行為が、 ”耳鳴りを逸らせるための音楽” だと思いました。
しかし、耳鳴りの苦痛度が落ち着いてきた時になると、音の切り替えだけではなく、集中できる違う世界を構築することで耳鳴りを逸らすことができることを感じました。
この状況になれば、ポジティブな思いを想像できる音楽も効果があるものと考えられます。
耳鳴りの苦痛度によって、音楽を聴いて ”耳鳴りを逸らす” 行為が変化するものと思われます。
”音楽による耳鳴り逸らし”については、素人の私でも治療行為の一つの課題として、これからも客観的に調べていきたいと思います。