耳鳴りで耳鼻咽喉科にかかる時、自分の症状などを記入したメモを提出して、状況を話して、医師に確実な状態を把握してもらいたいと思いました。 でも全ての医師が、耳鳴りは記録するような行為は耳鳴りを気にしてしまうので止めなさいと言われたのです。
”耳鳴りの情報収集・記録行為” の善否(1)
耳鳴りは、”情報収集や記録行為をしてはいけない”と、どの医師にも言われる。
耳鳴り患者側から見た ”情報収集・記録行為” の善否について、私の考え方を二回に分けて書かせていただきます。
耳鳴りで耳鼻咽喉科にかかる時、自分の症状などの記録や症状を記入したメモを提出して、しっかりした内容を話して、医師に確実な状態を把握してもらいたいと思いました。
でも全ての医師が、”記録するような行為” は耳鳴りを気にしてしまうので止めなさいと言われたのです。
医師は、”情報収集・記録行為” をNGと言う
”医師の言うことをそのまま守っていれば治るもの” という考え方の人なら、元々耳鳴りについては、あまり気にならない性格で重症度は高くないものと思われます。
でも、耳鳴りの辛い人は、デリケートな性格を持った人が多いのではないでしょうか。
だから、医師の言われる通りに穏やかでいられる患者はほとんどいないと思われます。
耳鳴りは日常に不安をもたらす疾患。そして、具体的な対策は少なく治りにくいことを知った患者は、何もしないでいたら精神的にどんどん悪化してしまうのではないでしょうか。
耳鳴り疾患に、耳鼻医咽喉科の医師が言う ”3つのNGワード” は .......
「耳鳴りは、気にするな」
「耳鳴りは、記録してはいけない」
「耳鳴りを、調べてはいけない」
その言葉の背景には、”耳なりは気にしないで、いかに忘れるか” と言う概念があるからです。
ただ、医師はそのワードを繰り返すだけで、患者に十分理解できる説明をしてもらないことが一般です。
だから患者は不安を持って、ついついドクターショッピングをしてしまうことが多いのです。
私は、”情報収集・記録行為がNG" で不安が増大
私は当初、医師の言う通り ”耳鳴りはそう言う病気なのか” と考えて。
医師の意見を尊重して、耳鳴りの情報を調べないようにしたり、記録をしない努力をしました。
私は本来、情報収集や記述行為に対して積極的なタイプなのですが、あえてその行為を我慢したのです。
合わせて、 ”耳鳴りは気にしてはいけない”と言うことも強い意識で頑張ったのですが。
これらの三項目が、私には苦痛度が悪化してしまいました。
気にしないようにと言われても、気にしないことはできない。
合わせて、”調べない+記録しない行為” は、自分の症状を把握できない不安によって、耳鳴りの苦痛をどんどん悪化させてしまったのです。
でも、私は逆行して改善した
「何もするな」と言われても、このままでは自分の症状が悪化してしていくような気がします。耳鳴りの情報と自身の状態が分からず ”不安感” が増してしまうのです。
私の性格的な要素もあるのでしょうが、 ”何も解らない” 状況で何となく改善待ちするのは極めて辛い状態だと思いませんか。
その状態を続けて、明らかに耳鳴りの苦痛が増大してしまいました。
私は止むを得ず医師の意見を否定して、自身の耳鳴りを積極的に把握することに切り替えました。
耳鳴り疾患を十分理解するために情報収集を積極的に行って。
自身の耳鳴りの症状変化を、きしっと把握するための記録行為も実行することにしたのです。
このブログをスタートしたのも、その記録行為の一つとしてなのです。
耳鳴りのブログ書き込みなどは、医師側は当然否定するものですが、あえて自身の状況を書き込み始めました。
ブログ書き込みも、”耳鳴りを気にする行為”として一般的な治療行為としては良くないものと考えられています。
でも、私のあれだけ辛い耳鳴りの精神的苦痛が、 ”情報収集と記録行為” によって、大きく軽減したことを強調したいと思います。
その当時、TH I検査の評価が ”80” を超えていたものが、現在”2”まで低減しています、大きな改善行為の要因です。
耳鳴りに、記録を否定する理由
医師には、耳鳴り患者が記録する行為は、 ”耳鳴りを気にする” から良くないと言うことだと思うのですが。
その理由を、患者は十分理解するための説明を受けていません。
私の情報収集した範囲で、 ”耳鳴りの記録についての問題点”を探ってみました。
記録行為が耳鳴りにメガティブなこともわかります。
記録してはいけないと言われる背景
「耳鳴りは記録してはいけない」と言われる大きな理由は二つの項目と考えられます。
過度な意識による悪化
耳鳴りに対して過度に意識を向けることで、症状が悪化することがあります。
耳鳴りを詳細に記録する行為が、意識を集中させてストレスや不安を増加させる可能性から考えられます。
精神的影響
耳鳴りの記録を続けることが、精神的な負担となる場合があるようです。
記録することで症状が常に頭に残り、耳鳴りを忘れようとする努力がより難しくなると言う考え方です。
記録して耳鳴りが悪化する心理
”耳鳴りの症状を記録すると、かえって気になって悪化する” という考え方には、心理的な側面が関係しています。
この現象は、以下の理由から説明できるかも知れません。
注意の集中
耳鳴りを記録することで、症状に対する注意が集中しやすくなります。
それによって人間の脳は、意識を向けたものをより強く感じる傾向になります。
耳鳴りを詳細に記録することで、常にその症状を意識し続けることになり、結果として耳鳴りがより強く感じられることになるわけです。
確かに、耳鳴りの情報を調べたり記録すれば、学習行為と同じようにそのことについて脳はフォーカスします。
そして、情報が多ければそれなりの時間を費やして”耳鳴り”のことを考えることになります。
その”耳鳴り”のことを意識する時間が増えることで、自身の耳鳴りをより気にしてしまうわけです。
不安の増幅
耳鳴りの記録を続けると症状が常に頭に残り、心配や不安が多くのタイミングで思い起こして増幅される可能性があります。
不安が増すことでストレスが高まり、そのストレスがさらに耳鳴りを悪化させるという悪循環に陥ることがあるという考え方です。
耳鳴りの記録により、多くのデータを確認して色々と自分の症状をネガティブに想定してしまうこともあります。
患者レベルでは、耳鳴りを完璧には学習していないので、自身のデータから悪性な病気の可能性を考えて不安になることもあります。
医師の診断と違って、悪性の疾患なのではないかと考える患者も少なくありません。
ネガティブなフィードバックループ
耳鳴りに関する記録がネガティブなフィードバックループを引き起こすことがあります。
例えば、記録することで「今日は耳鳴りがひどい」ということを強く認識すると、そのこと自体がさらに症状を悪化させる要因となることがあるかも知れません。
そこで、微妙な症状の変化をいちいち把握することがかえって悪化傾向を起こしてしまうのです。
耳鳴りは、自身で集中して見つめると、それは毎日微妙に変化します。それをデリケートに認知することは、精神的によくないことかも知れません。
耳鳴りに、情報取集を否定する理由
耳鳴り患者が情報収集することによって、症状を悪化させる可能性があるかについてはいくつかの観点から考察できます。
心理的要因
耳鳴りはストレスや不安と強く関連しています。症状に関する情報を集める過程で、不安やストレスが増加することがあります。これは、ネガティブな情報や治療法の限界について知ることで、症状が悪化していると感じる場合があるからです。
このような心理的ストレスが耳鳴りの認識や体感に影響を与えることがあります。
集中と意識
耳鳴りに関する情報を探していると、自分の耳鳴りに対する意識が高まり、それによって症状が強く感じられることがあります。
耳鳴りは意識の焦点が当たると強く感じられることが多く、逆に他の活動に集中しているときは軽減すると言われています。
不安を持ってしまう
耳鳴りの情報を収集していると、悪性の原因が多数記載されていて、自身の症状が悪性の疾患ではないかと考えることがある。
耳鳴りの多くの患者は確実な診断を施されてないため、デリケートな患者は悪い病気へ指向してしまうのです。
そして素人が十分な理解がない状況で、耳鳴り情報の一部だけを知ることは、かえって精神的な悪化をもたらします。
本当に、耳鳴りの情報を収集したり、記録したりするのは良くないことなのでしょうか?
耳鳴りの方が、このブログを読むことさえ問題があるのでしょうか?
そうとは言い切れないと思っています。
次回、私の考え方を中心に投稿させていただきます。