耳鳴りの音量や耳鳴りの音質が変化するという患者は多くいると思います。
耳鳴りの音が大きくなったり、小さくなったり、時々消えていることもあって、不思議に感じます。
耳鳴りを気にしないでいる時と、耳鳴りに気持ちがが向いてしまう時での耳鳴り音の差は、大きく違うのですが。
今日の課題は、意識外での音量の変化についてを考えました。
耳鳴りの音量変化は１日の中でも変化するし、比較的長い期間での耳鳴り音量の変化があるものと感じています。
私は、昨年の夏の時期には比較的音量が小さくなったと喜んでいたのですが、秋から冬にかけて耳鳴り音がかなり大きくなっていました。
ただ、音質（周波数音）の変化は、特別な状態で考えられます。
耳鳴りの "音量" が変化する原因
耳鳴りの音量が変化する理由はさまざまですが、一般的には以下のような要因が関係しているようです。
これらの項目は、あくまでも正式な裏付けがあるものではありませんが。
外部環境の変化
環境の音量や音質によって、耳鳴りの感じ方と共に音量が変化することがあります。
まずは、静寂な環境で耳鳴りが大きく聞こえてくることが多くあります。
これは、静かな中で耳鳴りに注視して気になることで大きく感じる場合と、実際に音量が大きく聞こえる場合があるようです。
夜間は一般的に静かなので耳鳴りがより目立つ場合と、音量が大きくなることが共にあります。
ストレスや疲労
ストレスや疲れが蓄積されるとよ耳鳴りがより気になると共に、耳鳴りが増幅されることがあります。
ストレスが加わった場合に、聴覚をはじめとする感覚の感度が上昇します。
その結果として耳鳴りが大きく聞こえます。
いったん耳鳴りを感じると耳鳴りによる不安がさらに新たなストレスとなり、耳鳴りがだんだん大きく感じるようになり、さらに不安が増大するといった悪循環が生じます。
カフェインや飲酒の摂取
カフェインはアデノシン受容体を刺激することでアデノシン抗作用を示し、脳神経を刺激して、カフェインの取り過ぎは耳鳴りに良くありません。
多量に飲むと、耳鳴り音が大きくなる可能性があります。
コーヒーを150mL-300mL / 1日飲んでいる人は、半分以下に減ることで耳鳴りは改善されるという提案もあります。
アルコールは、一瞬は血流を良くする効果はありますので、耳鳴りの原因である ”脳への血流の改善” を考えると、結構飲んでも大丈夫なのではないかと考えられる方も多いかもしれません。
アルコールは ”一瞬は血流を良くする” といった効果があるので、 ”脳への血流の改善” とう考え方からアルコールは沢山飲んでも大丈夫なのではないか？と考えられる方も多いかもしれません。
実際は、アルコールの摂りすぎが、内耳の機能を低下させることです。
内耳は聴覚とともに、バランス感覚もつかさどっています。
この状態は、明らかに耳鳴り音量を大きくす可能性があるわけです。
薬の副作用
一部の薬物は耳鳴りの副作用を引き起こす可能性があります。
多くの薬物の副作用を検索すると、耳鳴りが記載されているものが少なくありませんありません。
例えば、一部の抗うつ薬や抗不安薬、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）などが耳鳴り音量UPになることがあります。
耳の問題
耳鳴りの大きさは、耳の内部に何らかの問題がある場合にも生じることがあります。例えば、耳の中に異物がある、中耳炎、耳垢の詰まりなども注意です。
生活習慣
生活習慣の変化も耳鳴りの大きさに影響を与えることがあります。例えば、規則正しい睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動などが耳鳴りの大きさの改善につながることがあります。
耳鳴りの "音質" が変化する原因
耳鳴りの音質が変わる理由は、耳鳴り自体の原因や発生メカニズムによって異なります。耳鳴りの音質が変わる可能性の一般的な理由をようです。
耳の内部の変化
耳鳴りの音質が変わる最も一般的な理由は、耳の内部に何らかの変化が生じることです。例えば、内耳の毛細血管の血流の変化や筋肉の緊張、耳内部の異物の存在などが考えられます。
神経活動の変化
耳鳴りは、脳や聴覚神経の活動に関連しています。神経活動の変化によって、耳鳴りの音質が変わることがあります。たとえば、脳の特定の領域の活性化や抑制が変化することで、耳鳴りの音質が変わることがあります。
外部環境の影響
外部の環境や身体の状態が耳鳴りの音質に影響を与えることもあります。例えば、周囲の騒音や静寂度、気温や湿度の変化などが耳鳴りの音質に影響を与える可能性があります。
感情やストレスの影響
感情やストレスの変化が、耳鳴りの音量と共に音質にも影響を与えることもあります。ストレスや不安が高まると、耳鳴りの音がより鋭く感じられることがあるようです。
身体的な変化
身体的な変化や健康状態の変化も、耳鳴りの音質に影響を与えることがあります。
たとえば、睡眠不足、栄養不良、体調の変化などが耳鳴りの音質に影響を与える可能性があります。
これらの要因の組み合わせによって、耳鳴りの音質が変わることがあります。
１週間程度で考えると、その日毎の耳鳴り音に違いを感じます。
１日の中での時間的な耳鳴り音の変化があって。それらの多くの原因は、ストレスなどの自律神経の影響があるものです。
一方、長期での耳鳴り音の変化は、季節や生活習慣の変化が原因になるものがあります。
長期的な耳鳴り音が悪くなる時には、現状の生活を見返てみるのも良いかも知れません。