「花粉症と耳鳴りが関係があるのではないか?」というコメントをいただいて。私が耳鳴りを発症した時期が、スギ花粉による花粉症の時期であったことに気がついて、関連性を探ってみますと

「花粉症と耳鳴りが関係があるのではないか?」というコメントをいただいて。

私が耳鳴りを発症した時期が、スギ花粉による花粉症の時期であったことに気がついて、関連性を探ってみますと・・・

 

花粉症と耳鳴りの関連性はあるのか?

花粉症と耳鳴りの関連性を記している情報がいくつかあり、その可能性があるようです。

 

花粉飛散の時期に、耳鳴りが現れるという方が結構いるようで。
花粉症と共に生じた耳鳴りは、その関わりもある可能性が想定されます。

その主因は、花粉症になると鼻が詰まること。
そこで、アレルギー性鼻炎などによって耳に負担がかかることで、耳鳴りが生じるようです。

 

花粉症と耳鳴りの関連性 ”耳管” の影響と思われる。

では、どうして花粉症の鼻炎によって耳鳴りが起こるのでしょうか。

花粉症で耳鳴りが起きるメカニズムを考えてみますと。

 

人間に音が聞こえる仕組みは。
音が鳴ると、空気が振動。
空気の振動が耳の中の鼓膜へ伝わり、その振動を脳が感知します。
脳は、その刺激に応じて、音色や音の強弱、言葉の意味を判断しています。

花粉症になると、その音の伝導に異常な状態を発症することがあるからです。

 

花粉症で耳鳴りの症状が現れる原因は、鼻と耳との密接な関係によるもので。

鼻と耳は耳管(じかん)という細い管でつながっており、耳管は内圧の調整をする働きがあります。
花粉症で鼻水や鼻づまりの症状があると耳管での空気の放出が上手くできず内圧が高まるため、耳管の圧力調整機能そのものに悪影響があります。

耳管の圧力調整がうまくいかなくなると、鼓膜の内外の圧力バランスが崩れてしまい、結果として耳鳴りが起こると考えられます。

 

伝音性が主体だが、感音性に転化の可能性も。

花粉症から発生する耳鳴りは、伝音性難聴からの耳鳴りが多いと考えられています。

伝音難聴は、外耳または中耳の異常によって生じる難聴。 

これらの耳鳴りは、花粉症の改善とともに消えることが多くあるようですが、一部慢性化する疾患もあるようで。

この慢性化した耳鳴りは、感音性の耳鳴りを生じることもあります。

 

耳鳴り慢性化の可能性は。

花粉症による耳鳴りは、花粉症が治まると自然に治まる可能性があるのですが。
一方、症状によっては ”耳鳴りの慢性化” につながるおそれもあります。

⑴ 耳管疾患が花粉症で生じたものが慢性化して、伝音性の耳鳴りとなる。

⑵ 花粉症の一過性の伝音性の耳鳴りがきっかけに、気が付かずに存在した聴こえの悪さ(難聴傾向)を背景に、感音性の耳鳴りを生じる可能性がある。

⑶ 花粉症の、精神的なつらい症状によってストレスもたまりがちで。
強いストレスも自律神経のバランス(交換神経と副交感神経)を崩し、耳鳴りが発生する。

花粉症による耳鳴りの起因を確認

花粉症と耳鳴りの関連については、科学的な研究や証拠が十分には存在していませんが、一部の患者が花粉症と耳鳴りの症状を同時に経験することがあるようです。

花粉症と耳鳴りの関連性があると仮定される理由としては、以下のような要因が考えられます。

副鼻腔の圧力変化

花粉症の症状の一部として、鼻や副鼻腔に詰まりや炎症が生じることがあります。これが中耳の圧力変化を引き起こすことがあります。これが耳鳴りの原因となる可能性があります。

特に、耳管が狭くなることで空気が通りにくくなり、外気圧と中耳の気圧の調節が上手くできなくなることが起きます。 

花粉症によって耳管が炎症を起こし粘膜が腫れることが原因で起こる耳管狭窄症ということです。

炎症とアレルギー反応

花粉症はアレルギー反応を引き起こし、これが炎症を生じることがあります。

炎症は、耳の中や耳管周辺の組織に影響を与え、耳鳴りの原因となることがあります。

アレルギー薬の副作用

花粉症の治療に用いられる抗ヒスタミン薬は、一部の人にとって耳鳴りを引き起こす可能性があります。

最近の花粉症の薬はとても効果を感じるのですが、副作用については常に対応する必要があると思います。

私の花粉症との関連を考察

私の耳鳴り発症時を思い起こすと、花粉症との関わりも十分考えられます。

耳鳴りの発症したタイミングは、一昨年のスギ花粉が飛散した時期。

当初は低音の不快音が続き、考えると伝音性の疾患からの音のように思われます。

それから2ヶ月後の花粉症が軽減した頃に、いきなり「キーン」という耳鳴りが発生。

当初は、1日に数回の耳鳴り音だったのですが、次第に頻度が多くなって、ついには常時の耳鳴りになってしまったのです。

また、昨年の花粉症の時期に耳鳴り音が大きくなって、苦痛度が上昇してしまいました。

確実な、花粉症と耳鳴りの関連を裏付けできるものではありませんが、時期的なタイミングからも花粉症からの可能性を疑ってしまいます。

 

花粉症による耳鳴りを悪化させないために出来ることは、花粉症を悪化させないことと体調を整えることと言われます。
花粉症対策をすることが耳鳴りの軽減ににつながるかも知れません。

花粉症による耳鳴り改善治療

花粉症によって耳鳴りが発生しているときは、鼻と耳をつなぐ耳管に鼻水が入り込んでしまっている状態です。
それを避けるためには、鼻水が大量に分泌されてしまう状態を止めなければなりません。
また、鼻水が鼓膜内部に溜まっている状態を放置していると、炎症が引き起こされ、内耳炎や中耳炎を引き起こす危険さえあります。

花粉症を原因とした耳鳴りを予防するためには、鼓膜周辺の組織の機能を整えておくこと、つまり鼓膜周辺の血管やリンパの流れを良くしておくことが一つの手として挙げられます。

情報元:渡辺医院 渡辺繁医師

 

 

 

花粉症と共に耳鳴りが発症している方がいましたら、慢性化にならないように積極的な治療をご提案いたします。