レーピン展
今日は渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムまでレーピン展を見に行ってきました。
目的はこちら↓
後ろに見える“皇女ソフィア”を見るためです
この絵を知ったのは、中野京子著『「怖い絵」で人間を読む』。
レーピンの作品である、ムソルグスキーの肖像画や「ヴォルガの船曳き」は見たことがありましたが、この本を読むまで、彼の名前は恥ずかしながら知りませんでした。
「怖い絵」の中でも、ひときわ異彩を放つこの恐ろしいお姫様が日本に来ているとあっては、見に行かないわけにはいきません
何をどうしたらこのような憤怒の形相になるのかは、「怖い絵」で解説されていましたが、彼女の激しい怒りの空気が、まるで彼女がそこにいるかのように辺りを覆っている感覚にとらわれて、圧倒されてしまい、あまりゆっくりと観ることができませんでした。
本当にすごい迫力・・・。
実物はかなり大きいこともあって、異様な存在感を放っていました。
bunkamuraの解説によると、レーピンは《優れた観察力と卓越した表現力により、写実主義を極めた画家》だそうですが、この“皇女ソフィア”だけでなく、他の肖像画も、精気が宿った目、体温を感じる肌感、そのモデルの空気感、のようなものが感じられる作品ばかりでした。まるで写真のようでしたが、絵筆の凹凸のせいか、むしろ写真以上に人物が‘生きている’印象を持ちました。
当時のロシア社会を風刺した鋭い作品とともに、家族を描いた優しい雰囲気の作品も多く展示されていて、レーピン作品の魅力を堪能してきましたよ
ようやく東京の残暑も終わりが見えてきました
爽やかな秋空のもと、芸術の秋を満喫しようと思います。
何かおすすめがあったら、ぜひともお知らせくださ~~~い