もう2か月前のことですが、4回目の命日、仕事を休んでお墓に行きました。

 

お墓に行くときは、子供達を連れて行くのですが、たまにはゆっくりと妻と向き合いたいと思い、一人で行きました。

 

ドーム内の集合墓地で、いつもだったら、子供達がお互いに追いかけあってドームの中をグルグル走り回ってるのですが、子供達はおらず、また平日だったせいか貸し切り状態で静かに過ごせました。

 

それで、ふと思いました。

 

子供達は、私から何度叱られてもドームの中をグルグル駆け回っている。墓前でさえこんな感じなのだから、普段母親のことを思いだすことは無いんだろう。

でも母親を失ったのはまだ保育園児の時だし、ずっと心の傷として残るよりは忘れられたほうが君自身も安心していられるだろう。

 

そしてまた、ふと思いました。

 

悲しみも苦しみもないあの世で、もしかしたら君も子供達のことを忘れているんじゃないかと。

 

その瞬間、薄暗かったドームの中に強い光が差し込んで明るくなりました。あまりに急に明るくなったので、ずっと閉じていた目を開け周囲を確認したほどです。

 

なんか、「子供たちが忘れても私が忘れるわけないじゃない。いつも見ているから安心して」と激怒されたような励まされたような気がしました。

 

彼女が死んで4年間、一回も彼女の存在を感じたことはありませんでしたが、この時は「いるの?」と問いかけていました。

 

その問いかけの返事はありませんでしたが、自然と涙があふれていました。