「田沢湖」は、周囲約20キロメートルのほぼ円形の湖で、
水深423.4メートル、日本一の深さを誇っています。
また、摩周湖に次ぐ透明度(31m)で、
その場所によって、ヒスイ色から藍色まで変化し、
コバルトブルーの湖面は、「田沢湖ブルー」と呼ばれています。
旅の一番の目的は「乳頭温泉・鶴の湯」に泊まることでしたが、
最寄り駅が「田沢湖駅」ということで、
「田沢湖」に立ち寄らないという選択肢はないわけで、
実家から帰ってきてからの数日間、ガイドブックやネットで調べていました。
北の方の地理(実際は全体的にですが)には弱く、
「田沢湖」を調べてたと思ったら、
知らないうちに「十和田湖」を調べていて、
なんか違うと思って、「田沢湖」戻ってくるというレベルでした。
そんなこんなしているうちに、
「田沢湖」の歴史のようなところにつながり、
想像もしていなかった悲しい情報に出会ったのでした。
それは、「田沢湖のクニマス」のこと。
田沢湖に行って、
「田沢湖ブルーだ!」なんて能天気にはしゃげない現実でした。
簡単にまとめますと、
古来、田沢湖には、固有種の淡水魚クニマス(国鱒)が生息し、
山間の人々にとっての貴重なたんぱく源となっていました。
生活の糧としての田沢湖のクニマス養殖。
しかし、1940年「田沢湖」を「ダム湖」とした構造の生保内水力発電所を建設。
水量確保のために、
毒性の高い強酸性の玉川の毒水を田沢湖に引き込むことになり、
1940年代に、田沢湖のクニマスは絶滅しました。
その後、中和処理施設等により田沢湖の水質は改善し、
懸賞金をかけてクニマスを探すが見つからず。
田沢湖のクニマス絶滅から70年経った2010年、
「さかなクン」が、西湖で「クニマス」発見。
京都大学から、「クニマス」のイラスト執筆を依頼されたさかなクンは、
参考のために西湖から近縁種である「ヒメマス」を取り寄せた。
そのとき、クニマスに酷似した個体をさかなクンが発見。
京都大学で解剖や遺伝子解析を行った結果、
正式に「クニマス」であると発表された。
1935年 田沢湖のクニマスが絶滅する前に、
西湖に送られたクニマスの受精卵10万個を孵化後放流したという記録があり、
また、以前から西湖では「クロマス」と呼ばれる存在自体は認識されていたが、
ヒメマスの黒い個体だろうと思われ、
誰も「クニマス」だと思っていなかった。
絶滅前に「田沢湖」から「西湖」に送られた卵から生まれた稚魚が生き延び、
交配を繰り返して「クニマス」という種の命が繋がっていた。
というではありませんか。
そして新たな事実は、
「クニマスは、まだ田沢湖に里帰りができない」
クニマスが生きられる水質ではないのです。
(ウグイなどの他の魚は増えてきています)
「田沢湖のブルー」は、
玉川から流れてくる強酸性水に含まれるアルミニウムが原因。
アルミニウムは、粒子が小さいので沈殿せず、
波長の短い青い光がアルミニウムで散乱され青く見えるらしいです。
人間の目には美しい青も、魚たちにとっては、迷惑な話です。
「きれい~」などと浮かれている場合ではないのです。
出発直前に知った衝撃の事実。
観光気分満々だったのに。
田沢湖も「ダム湖」だった。
しかも、かなりの傷を負っている。
田沢湖で祈ろう!
知ってしまったからには、
私のできることをさせていただきた。
こんなちっぽけな私だけど、
一人ではたいしたことできないだろうけど、
「お詫びと感謝の祈りをさせていただこう」
真の想いは届くと信じています。
つづく
ありがとうございます。



