電力確保のために、田沢湖をダムにして水力発電所を作った。
田沢湖だけの水量では足りないので、
玉川からの水を引き込んだ。
しかし、その水は、強酸性水だったので、
田沢湖に住む生き物がほとんど死んだ。
田沢湖の「クニマス」は、絶滅してしまった。
「クニマス」は、田沢湖固有の魚だった。
「中和処理施設」の建設により、
「田沢湖」の水も改善されてきた。
「クニマス」の子孫が、
「西湖」で生き延びていることがわかり、
「田沢湖」に里帰りさせようとしているが、
未だ、「クニマス」が泳ぎ回れる水質ではない。
専門家も交え、多くの方々が、
「クニマスの帰郷」を望み、
田沢湖の再生を願っているが、
一度壊れてしまった自然を取り戻すことは大変なことだと思いました。
「クニマス」が、田沢湖に戻ってきたらからといって何になる?
今さら食糧ってわけではないし、
かえって、田沢湖の青色はなくなってしまう?
そこまで「クニマス」にこだわらなくても・・・と思うかもしれません。
しかし、ここでは、「クニマス」が「自然の象徴」となっているだけ。
失ったものは、「クニマス」だけではないのです。
「田沢湖の自然であり、自然の循環、命の循環」なのです。
「クニマス」が戻ってくることが、その復活の一つの目安なのです。
一度失った自然を取り戻そうと、
真摯に取り組んでいいる人たちがいることを知ったことは、
希望であり、救いでした。
折しも、
主人がYouTubeで「美味しんぼアニメ」を見ていたので、
何気なく一緒に見ていました。
53話「椀方試験」の回です。
黒いヤマトシジミと黄色いヤマトシジミが出てくるのですが、
この泥臭さのない「黄色いヤマトシジミ」は、
同じヤマトシジミでも、
宍道湖の砂地で育ったヤマトシジミだということでした。
宍道湖だけで採れるヤマトシジミ。
宍道湖は、海水と淡水が混ざった吃水湖。
シジミは、この吃水域にのみ育ちます。
宍道湖にも、危機があったようです。
宍道湖は、東側の中海という海と繋がっている吃水湖。
この中海を干拓して、
同時に宍道湖を淡水にして農業用水として利用するという計画があった。
もし、その計画が実行されていたとしたら、
宍道湖のヤマトシジミは全滅し、
全国の80%のシジミがなくなる。
日本中で、米が余っている現在では、
計画自体何の意味もないことがわかり、
この計画は凍結された。
もし実行されていたら、失うものはシジミだけではない。
吃水湖であるからこそ生息していた宍道湖の生き物たちは、
それらの命をつないでいくことはできない。
シジミ、ウナギ、コイ、スズキ、シラウオ…
吃水湖という特別な自然環境があってこその命であり、恵み。
最後に話した宍道湖の漁業組合の組合長さん?の言葉が、
まさに、私たちへのメッセージでした。
「計画にかけたお金は膨大だったが、
お金のことなら取り返しがつく。
しかし、一度破壊してしまった自然は、
二度と戻ってこないんだ」
「ここ宍道湖では、運よく計画が凍結できた。
だが、このように自然が失われてしまうことが、
いろんなところで起こっている」
無知な私でも記憶に残る「諫早湾干拓」。
水門が閉じられた衝撃の映像は、忘れることができません。
あれほど豊かに恵まれた自然の宝ともいうべき干潟を、
干拓とはいう名目で潰してしまいました。
諫早湾の干潟は1万年ほどかけて形成され、
魚介類の宝庫だけでなく、
世界でも有数の渡り鳥の中継地でもあったようです。
防災や食糧確保も大事でしょうが、
失ったもののほうがはるかに大きいと思います。
人の手で元の干潟に戻すのは不可能でしょう。
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湖とか干潟、
あるいは山や森などの大きな自然だけではありません。
妹の旦那さんのお父さんは、
自分で米を作るより、買った方が安いと言って、
何年も前に米作りをやめました。
お金が判断基準ならそうなります。
Facebookで見かけた投稿です。
さて、じゃあ自分になにができるのか?
生活クラブを通して、
予約米購入に登録しました。
「毎月一定量のお米を買うお約束です。
買いますから、作ってくださいというお願いであり、
安心して米作るができることへの協力です」
お米に限らず、
何を買うか、何を選ぶかの基準を見直そうと思います。
つづく
ありがとうございます。



