「好きなコトしているトキの君が好き」 | みな1824 ~ハートに今を刻もう~

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はるか昔。私がまだ可愛らしかった高校生の頃w


当時、付き合っていた彼氏の友人がバンドマンでベースを弾いていました。


BOΦWYやROGUEやジュンスカなどのコピーをしていました。


ライブハウスにも彼氏と一緒に、何度か聴きにいった事もありました。


その後、付き合っていた彼氏とは別れてしまいましたが


ベースの彼とは友達以上恋人未満(懐かしい言い方w)な感じで、たまに会っていました。


彼は、余りしゃべる人ではなくて部屋で一緒にいてもただ黙々とベースを弾いてました。


曲をかけながら耳コピしてみたり、一緒に弾いてみたり。


とにかくベースを弾かない日はなかったw


オリジナルの曲も作っていて「こっちの感じと、こっちの感じ、どうかな?」とか、よく聴かせてくれました。


なんかわからないけどギターも出来るんですよね。


彼とは、元彼の友人という事もあり、なんとなく外で会うのは控えていました。


彼の部屋で、彼が好きなベースを弾いている、その姿を見ている時間が私は好きでした。


「好きなコトしているトキの君が好き」


外でデート出来なくても、話なんかしなくても、側で聴いていられるだけで心は満たされていました。


お互いに「好き」って言葉にはしなかったけれど、好意があるのは何となく感じていました。


そんな時に、彼から「俺、○○と付き合うことになった」と電話が。


○○さんは彼が昔から好きだった女の子。彼女の方から付き合って欲しいと言われたらしい。


申し訳なさそうな声で「俺、なーべこ(本当の名前)のこと嫌いじゃないし、その、なんていうか…ごめん」


私は「良かったね。前から好きって言ってた子でしょ?やったね!」と、精一杯の強がりを言いました。


それから、何ヵ月かが過ぎて、久しぶりに彼から電話が。


久しぶりなのに挨拶もそこそこで「なーべこ(本当の名前)さ、俺がいつもベース弾いてる時つまらなかった?」


と聞かれました。私は、当時感じていた素直な自分の気持を彼に告げました。


「俺、付き合う女(ヤツ)間違えたみたいだ」って言って電話を切りました。


「好きなコトしているトキの君が好き」


それだけ、それきりの彼。


今日は満月。今頃どうしているかしら?