アシャッヘンブルクからREもしくはRBで35分~50分「マイン川の小さな輝く宝石」と称される街
「ミルテンベルク」は人口1万人にも満たない小さな街です。
マイン川に沿って湾曲するように街が造られているのが特徴で、旧市街では道の先が見えなくなっていて
嫌でも期待感をあおる形になっています。
また、マイン川の氾濫で何度も被害を受けてきたという歴史もあります。
この街を訪れようと思ったのは、ドイツ観光局だったかな?のクリスマスマルクトの写真を見た時に
ひとめぼれしたのがきっかけです!
では、出かけましょう。
お目当ての旧市街は、マイン川の反対側で、駅から真っすぐに延びるブリュッケン通りを歩いて行きます。
割と交通量が多いので気をつけて歩きます。
しばらく進むと大きな橋(マイン橋)を渡ります。その先にはいかにも「ここから旧市街ですよー!」と
アピールしているかの様なレンガ造りの大きな門が見えます。
橋からマイン川を見下ろすと、川の両サイドには観光船などが見えます。
あまり知られていない小さな街かと思っていましたが、そうでもないのかな?
それから、門をくぐると土地が5mくらい低くなっていて、けっこうな階段を下りることになります。
荷物が多いと大変です(^_^;)しかし、ここをくぐると街の様子は一変します。
そこから、少し上りになる道を20m~30mくらい進むと、市庁舎のある「エンゲル広場」に出ます。
なぜに「エンゲル=天使」かというと、市庁舎の建物が昔は「天使亭」という名前のホテルだったことから
こう呼ばれるようになったそうです。
私達が宿泊した「Hotel Brauerei Keller」(ホテルブリューワリーケラー)も広場の角にあります。
この広場でも夜はクリスマス市がひらかれます。
道を挟んだ隣にはピンク色の外壁の「Ba¨ckerei und Konditorei」(パンとケーキのお店)がありました。
さらに、ホテル前のハウプト通りを右に歩いて行くと、中ほどに「Gasthaus zum Riesen」(巨人亭)という
現存する中では1番古いと言われているホテルがあります。
王侯貴族も泊まった由緒あるホテルで、マルティン・ルターや女帝マリア・テレジアなんかも
宿泊したそうです。
この辺りは、木組みの家が建ち並んでいて良い雰囲気です。さらに進むとマルクト広場に到着です。
ここがメインのクリスマスマルクトになります。
まず、目を引くのは赤い木組みの出窓のワインハウスです。ここはレストランで食事もできます。
広場の奥には市博物館もあり、この館の450年の歴史とミルテンベルクの2千年の歴史を展示してあります。
また、ワインハウスの脇からシュロス小路をのぼっていくと、山の中腹にある「ミルテンベルク城」に着きます。
この時は、残念ながら門が閉まっていて入れませんでしたが、曜日と時間があえば中も見学できる様です。
ここから旧市街を見下ろすと、2つの塔の「聖ヤコブ教区教会」と「マイン橋」が見えてとてもキレイでした。
一旦、ホテルへ戻り、夜はお待ちかねのクリスマスマルクトへ出かけます。
朝、通った道をもう1度マルクト広場を目指して歩きます。
道の両サイドにはソーセージやクリスマスのオーナメントを売る屋台が並んでいて
昼間より人も多く賑やかになっています。
すっかり暗くなったマルクト広場では、子供達によるクリスマスの曲の演奏が始まりました。
周りにいる人々からは拍手が送られて、誰もがあたたかい光の中で目を細めています。
心に「ポッ」と灯りがともる様な、なんとも言えない幸福感に包まれます。
都会の大きな街のクリマルとは違う、田舎の小さな街ならではの良さが伝わる瞬間でした。
ドイツ人が「最も美しいマルクト」の1つに挙げる、このマイン川の小さな輝く宝石「ミルテンベルク」は
はじめて訪ねた場所なのに素朴で温和な感じのする、どこか「なつかしい街」です。
この時は古いカメラで夜景が綺麗に撮れず、クリマルの写真も良いものが無く、お天気も悪くて
良い写真が載せられなくて申し訳ないです。ミルテンベルクにも申し訳ない(ノ_-。)
ぜひ、皆さまがご自身で足を運び本来の美しい姿を収めて頂く事を願う、なーべこであります(`・ω・´)ゞ