この前、めちゃくちゃマニアックな話をしましたね。あとでブログを見返していると書きすぎたな~と思いました。
今回は前に書いた続きを書きたいと思います。
【命はお金に換えられない】
前回、救急隊の増隊についてのお話をしました。当然、人を増やせば救急対応できる数も増加して、救命率の増加はわかりませんが、救急現場活動時間の短縮が見込めることは事実と思います。
ただ、今後は人口が減少し、救急需要のピークも2030年~2035年と言われており、その後は救急需要の減少が考えられます。現在、救急隊員の採用枠を広げると人口減少に対して公務に従事する数が多くなるという問題が浮上しますが・・・現在の救急需要は待ったなしに上昇し続けています。
高齢化率の増加に比例して増加する救急需要
資金繰りの厳しい市町村では増隊もできないので現有体制でカバー
当然、救急隊1隊あたりの負担が増加していく・・・
この現状で「タクシー変わり等の悪意ある救急車の利用」をされると・・・
正直、救急隊員のメンタルがもちません・・・
救急の現状は負のスパイラルに陥ってます。
命はお金に換えられない
という本当の意味は、国民の命を守ることと、救急隊員の命を守ることの2点と私は思っております。そのために増隊増員策、民間救急の活用、救急救命士の仕事幅の拡充と学問としての確立・・・色々な施策を考える必要があります。
そこで、国民の命を守る施策としてあげられるのが
「日勤救急隊」と「機動救急隊」という概念です。
【日勤救急隊】
救急需要の多くは日中に集中しております。
それなら日中のみ働く救急隊があっても良いのでは?という考え方から日勤救急隊という概念が浮上しました。日勤救急隊なら「産後から救急隊に復帰したい職員」や「久しぶりに救急隊に異動となった職員」のリスキリングに最適とも言われており、採用する自治体も増加しております。
問題点としては、かなり忙しいです。
救急需要がピークとなる繁忙期(7~9月、12月~1月など)では、9時から17時30分まで救急出動しっぱなしはざらにあります。現場ばかりなので当然、出動報告書関係の事務作業が停滞し残業、帰宅したらまた明日も同じように戦場へ・・・
【機動救急隊】
その隔日勤務の救急隊、もしくは日勤救急隊を1か所に置くのではなく、救急需要の多い地域に派遣する。このことにより、救急需要の多い地域での現場到着の時間が短縮される効果が期待されます。
現在は、AI予測などを用いて救急需要の多い地域を予測して派遣している市町村もあります。それだと効率的に救急隊の運用が可能となります。
問題点としては、日勤救急隊で機動救急隊をやるとスペシャル忙しいです。
先ほどお伝えしたとおり、日勤救急隊はハードです。それをさらにハードな現場に派遣するのでメンタルが持たないかもです。なので、機動救急隊を運用するなら隔日勤務の救急隊が良いのではと思います。
【まとめ】
・日勤救急隊は救急需要の多い日中に活躍するので国民にとってメリット大
・日勤救急隊は救急隊員にとってやりがいを感じるが疲労度は大
・機動救急隊は現場到着時間の短縮が期待される画期的なアイデア
・機動救急隊を日勤で運用すると、スペシャルやりがいはあるが救急隊員の疲労度はマックス
【私の意見】
私も救急隊を何十年もやってきました。肉体的、精神的に本当にきつい仕事と思いますが、私は救急が好きすぎたので、辛いと思ったことは一度もなく、忙しい部署に配属された時ほど毎日の訓練を欠かしませんでした。
この考え方を若い世代に叩き込もうとも思わないし、私の考えが正しいとも思いませんが
現役救急隊員にひと言だけいいたい!!
救急を好きになってくれ!!
ただそれだけです。あとは現役の救急隊員がどう仕事をしたいのか?
将来のキャリアップは?
一つの組織に縛られるのではなく、救急医療関係の転職も考えて業務や訓練に取り組んでほしいですね。
以上、救急管理職の独り言でした~

