スピリチュアルに興味のある人ならば、真言宗鏑射(かぶらい)寺の故中村公隆・大阿闍梨(2023年12月逝去、享年97歳)について、その法力、神通力を聞いたことがあるかもしれません。
私は新聞社を早期退職して中村大阿闍梨(以下、中村先生)から学びを得るために「押しかけ修行(自称)」を敢行しました。
その時の学び、経験が、今の私の大きな支えとなっています。
中村先生は、ひたすら国民、国のために拝んでおられた。先生にとって生きるとは、拝むことだった。
このようなありがたい方がおられたことを知ってほしい、という気持ちから、中村先生のお言葉、教え、私が経験したことをお伝えすることにしました。
さて、中村先生に関してもっとも知られているのが、1976年9月6日に旧ソ連のミグ戦闘機が北海道・函館空港に不時着したベレンコ中尉亡命事件です。
中村先生は、このミグ戦闘機を呼び込んだと言われています。
時は米ソの冷戦時代。
ソ連のミグ戦闘機は性能が高く、日米は安全保障上の危機感を募らせていました。
皇室関係者とも、防衛庁関係者とも言われていますが、中村先生に相談が寄せられました。
すると、中村先生はミグ戦闘機を日本に持ってきましょう、と約束しました。
本物のミグ戦闘機があれば詳しく調べることができますからね。
安全保障上のトップシークレットであるが故に、中村先生はこの事件に関しては口を閉ざしていました。
でも、半信半疑で函館空港に待機していた自衛隊関係者から、中村先生が法力でミグ戦闘機を亡命させたことが広まっていったようです。
さて、本当に法力、神通力によってミグ戦闘機が函館空港に不時着したのでしょうか?
私は、押しかけ修行の際に尋ねたことがありました。
すると、中村先生は両手の指を7本立てて私にお見せになりました。
7本とは、一体何を意味しているのか。これは次回といたします。
中村先生のお言葉には偽りがありません。真言なのです。押しかけ修行のときに知ったことです。
社会常識に照らして、突拍子もないこと、眉唾に思えることであっても、それは私の、私たちの視野、思考が狭く、単に知らないがゆえなのです。
なお、私自身は真言宗に共感していますが、無宗教です。 (了)