随分長いこと猫がペットとして家にいた。
たま、ころ、・・・と色々いたが、最後は
生まれた子猫が、オス・メスちょうど3匹づつ。
以前からお姉さんが命名していたのだが、
この頃になると興味が薄れてしまい命名権が
僕におりてきた。
色々名前を考えたが、だんだん面倒になり
オスはA,B、Cでメスは1.2.3に決めた。
もらわれたり、死んだりして残ったのが「A」だけ。
家族で話している時に驚いて、「エ~」なんていうと
呼ばれと思ってこちらを向いていたっけ。
その「A]が喧嘩をして帰ってきた。長い尻尾の付け根が
爛れて白くなっていた。部屋の隅においてある座布団の
上で寝ていた。
兄が可愛そうだと言って、傷薬を持ってきた。「キンカン」と
書いてあった。それを一たれ傷口にたらしたら、「ギャッ」と
叫んで部屋の中をぐるぐる回りだした。
しばらくしたら又もとの座布団の上にそっと身体を横たえた。
兄は「さっき、上手くぬれられなかった」といって、もう一度
「キンカン」をたらした。
「ギャッ!」と叫んだ「A]はそれ以来2度と家に帰ってこない。
猫の家出を始めて経験した。