不意に出会った僕たちは
別段に打ち解けるわけでも
運命を感じるわけでもなく
少し違和感を感じながら
すべてを始めた
お互いの「今まで」があり
「今」は「今まで」を越えるようにも見えず
やっぱり越えることもなく
日々は過ぎる
それでも瞬間
「僕の道」は「僕らの道」になる
僕らは一体となり
世間を鳴らした
そしていつしか
身に覚えのない空白が
静かに唐突に僕らを別つ
事実として残る簡潔な関係と
言葉にしてきた素直な関係と
心に留めている大事な関係と
いくつの関係が
消えずに残るのだろうか
永遠はないから
僕らの関係もいつか溶けてしまうのだろうけど
お互いを吸収して
一歩前に踏み出した
その一歩が
自分の道の行く先を
穏やかに指し示すように
つまり僕のカケラを抱いて
僕らはまだ
世間を動かしてゆく
一応、KinKi × 吉田拓郎さん です。(・д・)