なんの約束もしなくても 明日また見る光景。
それがどんなに大切なことなのか、なんて
考えることもなく生きてきた。
当たり前の空気。
当たり前の匂い。
当たり前の雑音。
本当は 儚くて小さな世界であることに
気がつかないままで・・・
まるで 空を雲が流れるように
誰も気にとめない場所で 時間は過ぎてゆく。
目の前に、
透きとおった青色の砂時計がある。
まとわりつく不安が 視界を震わせるから
硝子のなかを落ちていく涙の粒は 白くにごって見えた。
あと何度、この道を歩くのだろう。
目をつむっても進める 私の道。
風で息をして 朝の鼓動を聴いて
平穏な日々をかみしめた。
終わりは、確実に迫っている。
終焉近いセミが この切なさを代弁するように
声色高く合唱した。
(文化祭号の下書きです)