これまでのブログでも記載したように、3月に65歳の誕生日を迎えたので、

1981年に入社して以来、合併や子会社への出向&60歳定年後の契約社員雇用も含めて、

41年間お世話になった会社を3月31日付けで完全退職となりました。

専門技術系社員だったので、4月以降も会社のご厚意により、個人契約で短時間勤務させていただいています。

 

今回は、完全退職前後の手続きと4月からの生活について書きます。

 

【健康保険関連】

重要かつ熟考が必要な案件としては、健康保険があります。

選択肢としては、①これまでの企業の健康保険の「任意継続加入(2年間)」、②国民健康保険加入があり、保険料や給付内容などの違いによるメリット・デメリットがあります。

1.保険料

①の任意継続(2年間)に関しては、退職時の標準報酬月額等から算出した保険料(事業者負担分も込み)を変動なしに2年間支払います。

②の国民年金は、住民票のある自治体の保険利率で決まりますが、前年度の年収をベースに算出されます。

①に加入しても、最終的に②に加入することを考えれば、すぐに②という選択肢はあります。

2.保険事業

①は企業が運営しているので、独自の保険事業が行われ、各種補助金制度が充実しています。

②は地方自治体が運営しているので平均的な事業内容となります。

 

人による差はあるものの、保険料については②の国民健康保険料の方が安いと試算されました。しかしながら、手続きの便利さや事業内容などを加味して総合的に判断した結果、①の任意継続を選択し、新しい健康保険証を入手しました。

 

【雇用保険関連】

65歳以上の高齢者の被保険者が離職して「失業状態」となった場合に「高年齢求職者給付金」が支給されます。

色々と複雑な仕組みなのですが、簡単に言うと、65歳を超えても雇用保険を支払う程度の仕事をする意欲があるにもかかわらず、職につけなかったら失業保険的なものを支払う制度?

今回、同じ会社で仕事を継続しますが、週20時間以内であるため、ハローワークで手続きをすれば、「高年齢求職者給付金」が支給されます。

離職票等の手続きに必要な書類が未入手なので手続きはこれからですが、一時金として一括で受け取ることができるようです。まあ、小遣いになる程度の金額とは思いますが。

 

【年金関係】

年金に関しては、下記の3種類があり、いずれも対象となっています。

①厚生年金

②企業年金

③個人年金

 

①に関しては、62歳から「特別支給の老齢厚生年金」を受給していたものの、

65歳からは「老齢厚生年金」と「老齢基礎年金(国民年金)」を受給することができます。

65歳以降の収入に応じて、いずれの年金も繰り下げ受給(年額がアップ)が可能です。

私の場合、65歳以降も仕事の継続による年金以外の収入があること、また他の年金もあることから、「老齢基礎年金(国民年金)」のみ繰り下げ受給の手続きをしました。

70歳までの間に年金事務所で書類を提出すれば、受給することができるようになります。

 

②に関しては、勤務している会社独自の年金制度によるものです。

私の勤めていた会社では、第一年金「確定年金」、第二年金「終身年金」、途中から個人で選択運用できる「確定拠出年金」が存在し、「確定拠出年金」部分は定年退職時に一時金として精算。

「確定年金」は退職一時金との抱き合わせで、一時金と年金の比率を選択することができます。

退職一時金は税務上特別な控除があるため、75%は一時金、25%を確定年金としたので、年金額としては少ないのですが、65歳から80歳までの15年間受給としました。

なお、「終身年金」は60歳から受給しています。

 

③に関しては、「ろうきん」の年金共済に加入していました。

退職時に将来保障を選択するプランだったので、よくよく考えました。

その結果、積立金額の一部を利用して、「医療コース(終身医療)」を選択しました。

「がん保険」には加入しているので、その他の病気やけがに備えるために選択。

残りの積立金額を有期年金(65歳から80歳までの15年間受給)としました。

 

以上、結論として、65歳以降の収入は、

個人契約としての報酬、老齢厚生年金、企業年金(終身年金)、企業年金(確定年金)、個人年金となり、まあまあの生活はできそうです。

 

【4月からの生活】

新型コロナの「せい」で2020年からの生活等は様変わりしましたが、

逆に、新型コロナの「おかげ」で在宅勤務も違和感なく対応できるようになっていたので、

家族も含めて、私が平日に家にいるということに慣れることができました。

(新型コロナが終息となっていないため、社員は今でも、出社率50%となっています)

 

社員の時は、在宅勤務時もパソコンでの仕事やweb会議対応をしなければならなかったのですが、

4月からは基本的に週2回の出社による勤務で、残りは休みとなったことから、

会議は出社予定時に設定するか、会議設定日に出社するようにしています。

 

会社のご厚意により、仕事用パソコンおよび会社メールアドレスが貸与されているので、

2日以上の休みの場合は、自宅にパソコンを持ち帰り、緊急対応しなければならないことがあるかもしれないので、休みでもメールチェックしています。

ただし、仕事用パソコンでも会社のサーバー(メールサーバー以外)などには入れないので、多少仕事に支障がある場合がありますが、その時は同僚にお願いします。

 

一方で、会社携帯電話の貸与はなくなったので、個人携帯電話番号を必須な方のみ知らせることとし、通話かけ放題プランに変更しました。

 

というわけで、4月以降もこれまでとほぼ同じように過ごしているので、充実した生活を送っています。

 

蛇足:4月以降も引き続き同じ会社で仕事することから、退職の挨拶(メールを含めて)をしませんでした。そのため、会社の人事異動通知において、3月31日付けで「契約社員満了による退職」と記載されていたにもかかわらず、4月以降も出社しているのでビックリされている方がいました。