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 発熱による体調不良のため日本代表合宿参加を辞退したC大阪のMF柿谷曜一朗(24)が8日、古巣・徳島戦で復帰した。

 柿谷は、発熱を押して1日の今季開幕戦(対広島)にフル出場。だが、チームは0―1で敗れ、ワールドカップ(W杯)メンバー発表前最後の日本代表戦となるニュージーランド戦(5日)と事前合宿の不参加を余儀なくされた。それでも、6日にはC大阪の練習に合流。2009年6月から約2年半にわたって在籍し、再起の原点となった徳島との対戦に間に合い、「(体調は)大丈夫です。開幕戦でつまずいてしまったんで、それを取り返すだけ。勝っていくだけっすね」と話していた。

 昨年、徳島がJ1昇格プレーオフに進出した際には準決勝・千葉戦には徳島まで応援に駆けつけ、8日の決勝・京都戦はクラブのファン感謝デーがあったため観戦を断念したものの、代わりに家族が国立競技場に行って昇格を見届けた。思い入れが強いチームとの対戦にも、「(徳島相手で)もちろん、特別な気持ちにはなるけど、優勝するための1試合。セレッソサポーターのためにプレーするだけ」と“徳島愛”を封じ込んで臨んだ1戦だったが、徳島サポーターは大阪から徳島経由で世界に羽ばたいていく柿谷をもちろん忘れてはいない。“恩返し弾”はならず、後半29分にMF楠神順平(26)との交代でベンチへ。その際には徳島サポーターからも温かい拍手が背番号8に降り注いだ。

 試合は前半10分に日本代表MF山口蛍(23)が先制ゴール、同13分にオウンゴールで追加点を挙げたC大阪が2―0で徳島を下し、今季初勝利。ベンチスタートとなったウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(34)は後半19分にFW南野拓実(19)との交代で途中出場し、積極的にシュートを放ったが、J初ゴールは開幕戦に続いてお預けとなった。