S1・高校の教室/昼
ザワザワとうるさい休み時間中の教室。
廊下側、一番後ろの席に典子はいた。
一番前の席で鏡を見ながら化粧する者。
真ん中の席に集まって雑誌を囲む集団。
トイレに行くために前の扉から出て行く女子数人。
それをあきらめと冷めた表情で見る典子。
S2・通学路/夕方
すでに花びらが落ちてしまった桜並木を歩く典子。
道は一本道でまっすぐ続き、桜の木をはさんで車道が続いている。
〔過去と現在の交錯〕
歩く典子。-周りの桜が咲き、明るくなる。
立ち止まる典子(現)の視線の先に中学生の典子(過)が立っている。
桜の花が典子(過)に散りかかっていく。
S3・中学校の校庭/夕方
校庭で校舎を背にして立ち前を見つめている典子(現)。
〔過去と現在の交錯〕
突然横を体操着姿の典子(過)と4人の女の子が走り抜ける。
校庭の端まで走り終えた典子(過去)。女の子4人と笑いあう。
それを見つめる典子(現)。
S4・中学校の教室/夕方
上を見つめる典子(現)。
天井の柱の部分に「第59期 よしみ エミ ゆかり のり子 サキ」 と書いて四角く囲ってある。
S5・中学校の教室(回想)/夕方
夕方の陽が入ったオレンジ色の教室。
女の子5人がワァワァ言いながら机を上に重ねて行く。
よしみ、エミ、ゆかり、のり子が下から机を支え、サキが机の上に乗り、天井に名前を書いていく。
S6中学校の教室(現在)/夕方
後ろからカタッと物音がして典子は我にかえる。
典子が後ろを振り返ると前扉の前に教師・三浦が立っている。
三浦 「仲村さん?」
典子 「先生・・・」
三浦、少し教室に入り、笑顔になる。
三浦 「すっかり大人っぽくなったわね~」
典子 「・・・・」
天井の落書きを見る。
三浦、典子の視線をなぞり、落書きに目をやる。視線を典子に戻して言う。
三浦 「このあいだ、アメリカに行ってしまう数日前だったかな。。。清水さんもそうやってそれを見てた。」
典子 「サキが・・・?」
三浦 「そう。・・・それ、誰も消せないのよね」
S7・中学校の教室(回想)/夕方
女の子 「ここなら誰も消せないよ」
-END-
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これは私が初めて書いたものです。
今読むと文章もめちゃくちゃで拙いけど、なんだか読むたびに愛しくなる。きっと好きなんだろうな。
実はコレは専門の時に授業の実習のために書いたものなんですが、本当は無音、つまりサイレント作品っていう条件があったんですよ。
でも、最後のセリフをどうしても入れたくて、無理やり提出してしまいました。
先生はあきれたでしょうね。
でもそれでいいんです。コレに限っては。だからしょうがないんです笑
私の中ではフィルムのCMとかに使ったらいいんじゃないかなーなんて勝手に思ってますけどw
どうでしょうか?感想などいただけたらうれしいです。