ダイエットと有害物質
我々の生活の中には、避けたくても避けることができない有害物質が多く潜んでいる。
それは、空気中や食物、薬などにも含まれていて、生きている限り逃れようがないものだ。
しかし、私たちの体には優れた解毒機能がある。
その器官は肝臓と腎臓で、これらの臓器がきちんと機能している限り、有害物質を過度に恐れることなく生活していくことができるのだ。
だから、目に見えないもので恐怖を煽って扇動するような、デトックスを謳ったサプリメントやデトックスプログラムなどというものに無駄なお金と労力をつぎ込む必要はない。
ただし、身体の中に有害物質が全く残らないというわけではない。
解毒機能をくぐり抜け、長年にわたって蓄積される有害物質は確かに存在するのだ。
身体に取り込まれた有害物質は、脂肪細胞に蓄えられる。
脂肪細胞の中に閉じ込められている間は問題ないが、体脂肪を減量した際に害をもたらすと考えられている。
つまり、ダイエットによって脂肪細胞の中の脂肪酸が血液中に放出される際に、閉じ込められていた有害物質も脂肪酸とともに放出され、血液が送り込まれる様々な臓器や組織に悪影響があると懸念されているのだ。
そうなると、体調不良であっても症状は曖昧だったりするので、検査しても厳密に何が原因なのか判断が難しくなる。
たとえば、マリファナやLSDには、テトラヒドロカンナビノールという成分が含まれていて、この成分も脂肪細胞に貯蔵される性質がある。
そのため、過去にマリファナをよく使っていた人が、年をとってから体重が減少すると、「まるでマリファナを吸っている時のようなハイな状態」になることがある。
これは、体重の減少によって、脂肪細胞に蓄えられていたテトラヒドロカンナビノールが放出されたためだ。
ただ、有害物質が血液中に放出されても、定期的な運動と十分な水分を摂取している限り、肝臓や腎臓が持つ解毒作用がきちんと機能する。
そのため、とくにダイエット中は積極的に水分補給をして、有害物質を排泄する手助けをすることが勧められるのだ。
そして、何よりも肝臓や腎臓の健康を考えた食生活を意識してほしい。