みつばちのおもむくままに -10ページ目

みつばちのおもむくままに

ゆだねること。それが僕の歩き方。


「ちゃんとやってよ。」

「いや、僕はこう聞いたと思ったので、こうしました。」


人と少しの言い合いになった。



その後の自分の思考は、

常に自分を正当化するよう、

脳がぐるんぐるん、頑張っていた。


「本来、あの人がこうしてくれれば良いの
 だけれど、敢えてもうそこは良しとしよう。
 次に同じことが起こらないためには、自分
 はどうすればいいか。単にあの人の言葉
 が聞き取れなかっただけだから、もう一回
 丁寧に復唱しよう。さっきも復唱したけれど、
 きっと聞き取ってくれなかっただけだろうし、
 僕の落ち度はそこくらいだろうから。あの人
 も大変だろうけど頑張ってるんだろうし、
 ここは自分の中で許しておこう。よし。・・・」




そのあと、僕が、

「ではお先に失礼します。」

というと、

その人からは、

「お疲れさま~。 またよろしく。」 と。



その一言で、

さっきまで完璧に創りあげていた

四角いイメージの塊が、

一瞬で溶けていった。



なんだったんだ。

なんのためにあんなこと考えてたんだろう。


ほんの少しの自己嫌悪とともに、


そういえば以前どこかで作っておいた塊を

壊し始めた。