AXESQUIN MOGU
アクシーズクイン モグ
画期的なハンモック専用寝袋「モグ」
すでに沢山の皆様にお買い上げ頂き誠にありがとうございます。
ご興味を持って頂いた方は、すでに商品ページを熟読されてることだと思いますが、本日改めてご紹介させていただきます。
モグの特徴はなんといってもハンモック専用の寝袋で、ハンモック全体をすっぽり包み込んでしまうということです。
現在販売されているシングル巾のハンモックのほとんどに対応するので、すでに持っているハンモックをそのまま使用できます。
そして、これまでハンモック泊で必要とされてた、トップキルトや寝袋、アンダーキルトやスリーピングマットなどが一切不要、これ1つで全てが完結してしまうという、世界初の画期的なハンモック専用寝袋です。
これ1つで完結してしまうという事は、荷物の軽量化にも大きく貢献します。
アンダーキルト&トップキルトやスリーピングマット&寝袋の組み合わせと比べると無駄な隙間が全くと言っていいほどないので保温効率が断然に良い。
もちろん寝ているあいだにズレるなどということもありません。
また、モグは充分な高さの衿を備えた膝まで覆うロング丈の中綿コートとしても使え、これによってインサレーションを一枚減らすことができます。
モグの魅力は従来のキルトやチューブ型の寝袋でハンモックを包んだ際にできてしまう、頭・足元の隙間も全て覆ってしまうことで、一切の冷気の侵入やコールドスポットの発生は排除。
効果的なダウンのマッピング
巾が狭くて絞り込まれる頭部のダウン量を控え、身頃と冷えやすい足元にダウンを集中させることでバランスよく身体を温めます。
頭側も足元側も、完全密閉することで、冷気の侵入を防ぎます。
ダウンのロフトを活かすバッフル
モグ350は、封入している350gのダウンがしっかりと膨らんで、暖かい空気の層ができるようにバッフルの巾を調整しています。
バッフルの巾が狭いとダウンの膨らみを活かしきれず、広すぎるとダウンが偏ってしまいます。
最適な巾に調整されたバッフルによって独特のバフバフな膨らみを得ることができるのです。
頭部の穴は、暖かい時はジッパーを開けて温度を調整でき、頭全部を出して首元を締める、顔また口元だけを出す、また寒い時はフルクローズ出来るようになっています。
モグには、寝転がって完全に閉めた状態でも手が出せるように胸の左右にジッパーが付いています。
これは寝転がって本を読んだり、スマホを見たり、コートとして使うときに手を出すための仕様です。
モグ350とモグ500は寒い時期の使用を想定しているので、風や冷気の影響を受けにくいように、サイドジッパーは表側に、そしてフロントジッパーは内側に中綿入りのフラップを付けています。
ジッパーは本体半分ほどまで大きく開くので、モグりこむのも容易です。
またそれはダブルジッパー仕様なので、暑い時には下から開けて換気ができます。
焚き火や食事を楽しむときにはこのジッパーを開けて座ると安定します。
このように座ってくつろぐときも、お尻はポカポカ。
暖かい。
*↑↑これはコードを縛らず、フィットしていない状態。
ここが一番苦労したところですが、使う人の体格によってフィット感が異なります。
これを調節できないとヒートロスが発生してしまい、モグのパフォーマンスを活かせない。
この問題を解決するために考えたのが肩から足にかけてのフィットの調節。
↑の画像は何も調節していない状態なので、背面が垂れ下がっています。
この状態では背面に隙間がありすぎてヒートロスが大きくなります。
*↑↑この画像は製品を裏返した状態です。
そこで最終的に胸から足にかけての横方向のステッチの内側にショックコードを入れて個別にフィット感を調節できるようにしました。
モグWoolには4本、350と500には5本のコードが配置されます。
このコードの調整はハンモックに寝転がったままでも調整が可能です。
暗闇の中でもプラパーツを手で探って調整できます。
この上↑↑の画像はショックコートを絞り込んで調節した後の状態。
モグが身体のラインに沿ってフィットしていることがよくわかります。
こうすると体とモグの間に無駄な空間がなくなり身体全体がバフバフのダウンに包まれるのでとても暖かいです。
でも、絞り込んだショックコードが身体に接するとそこだけ外気を感じて寒くなるのでは? ・・・大丈夫、ショックコードを絞ってもコールドスポットが生じないよう、潰し縫いのステッチでありながら、疑似的にボックス縫製のような効果が得られ保温性も向上するように工夫がしてあるのでご安心を。
コードを縛りすぎると、寒さが伝わりますのでご注意ください。
モグシリーズは巾140cm前後、全長290cmまでのハンモックにフィットするように設計されています。
これはULハンモックから標準的なハンモックまで、アウトドア用のほとんどのハンモックであれば、既に持っているハンモックをそのまま使うことができます。
もちろんフルサイズの150cm巾でもダブルサイズでも使用可能です。
注意をしないといけないのが、長さの部分です。
ハンモックの長さが3m以上の物であってもモグは使用できますが、その際はモグ本体が適正なロフトを保つように上下の出し具合で調整してください。
ハンモックが長すぎることによってモグ本体が引っ張られた状態になると、保温性を最大限引き出せない場合がありますので、そこは実際に寝転がってみて調整をお願いします。
さて、ここからは実際の使用レビューです。
アクシーズクイン社と当店の共同開発と言っておきながら、私が昨年入院してしまったため、途中でリタイヤ。
何度も何度もサンプルを作りなおしていく中で、最終サンプルが上がった頃には使えず仕舞いでした。
だから最終品を使うのは、実はこの日が初めてでした(先週のこと)。
最終チェックをします。
とは言ってもすでに販売してますが。。
販売開始までにあたり、メーカー様で雪が降るような極寒な日まで、何十回とテストは繰り返してありますのでご安心ください。
寒さにかなり強いボス、まあまあ強い谷島氏、結構寒がり小川氏、超寒がりな僕。
といい感じで揃ってます、笑。
寒さの感じ方においては、個人差がかなり大きいものですが、超寒がりな僕の感想を書きます。
先日の山行、私と小川氏はモグ350、ボスはモグWoolを使用しました。
最低気温は約9℃。
快適使用温度の目安0℃前後と記載しているモグ350。
正直に言います、めちゃくちゃ寒かったです。
3人とも寒くて眠れませんでした。
しかし、これからの参考にしていただくために、是非最後までお読みください。
寒さの原因は、単純に“風”です。
この日、この山域のある山頂の予報風速は11m、強風注意報。
もちろん私たちは風の吹く方角、地形を見て野営地を探します。
この日は日中からすでに風は強かったのですが、見つけたポイントは夕方までは風は弱く、安心しきってました。
しかし夜中になって予想以上に風が下り、終始強風によりハンモックはゆらゆらと揺られ、モグの縫い目から風が侵入するのが体感できるほど。
タープをオープンにしたまま、風がダイレクトにあたる状態で寝たのも駄目だった。
ボスはタープすら張らず、それでも序盤はイビキかいてましたが、、笑。
夕方までは最高だったんですけどねー。
寒かった原因のこの強風。
ハンモックでの野営は樹林帯であるため、強風というのは想定していません。
だから快適使用温度の目安は、あくまでも無風状態でのこと。
着用しているウェア類でも大きく左右します。
この日は皆アグラスカート(ダウンパンツ)などは着用しておらず、3人とも行動着のままの薄手のパンツです。
アウターは来期の春夏で販売予定でテスト中の薄手のベースレイヤーと今期の新しいヒトリシズカ、これにヨヒヤミを着用。
この経験をして、この日でも保温着をもう1枚、ダウンパンツもしくはアグラスカートを着用していれば問題なかったかと。
その着用状態で無風であれば、寒がりの自分でもしっかり着こんでいれば、モグ350でたぶん0℃でもOKかなといった感じでしたので、メーカーさんのテスト結果、快適使用温度の目安いうのは妥当かなと思います。
ダウン量350g封入の一般的寝袋はだいたい快適温度の目安はマイナスまでになってますよね。
それがモグは空中に浮いていて、通常の寝袋のようにどこかのロフトが潰れるというようなことは一切ないのですから。
あとは自身が寒さに強いとか弱いとかは、自分にしか分からないのだから、この目安を元に、あとは着るもので足し算・引き算してください。
で、寒くて寝れなかった僕は、夜中に起きてこんなことした。
まず ギアスリング を付けて、その間にいつも持ち歩いてる FPマット を差し込んで背中側の冷えを防ぐ。
(写真はマット抜いてますが、実際はもっと大きく背中側をカバー)
これ、全然違かった!
これだけで背中側がほんわりと暖かくなった。
そして、防水シェルを足元に被せる!
これで足先の冷えを防ぐ。
そしてエマージェンシーキットにいつも入れてるカイロを1つお腹に挟む、笑。
これで朝まで凌ぐ。
この対応力の良さよ、笑。
ハンモックはテントを違って壁がないので、風がある無しで大きく変わります。
地形を見て、風向きを考え、あとは寝るときにタープをベタ張りにして風が当たらないよう工夫することも大切です。
そしてまた、新たな商品開発が始まるのである。
350につきましては、1年分の在庫が残り少量となっておりますが、これからは500のほうが無難だと思います。
今日は正直に寒かった経験をかきましたが、モグは本当に画期的で素晴らしい商品に仕上がったと思います。
是非ご検討下さい。
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また、今回私が書いてないことも、メーカーさんのブログで紹介されてますので、是非ご覧になってみてください。
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