SEA TO SUMMIT Traveller 
シートゥーサミット トラベラー 
 

昨年僅かなアップデートをしましたが、今年はスペックの変更なし。

 

ただ1点変わったこと。

以前に買われた方には心苦しいのですが、、、価格が大幅にダウン!

 

Traveller Tr I → 20,000円(税抜)

Traveller Tr Ⅱ → 28,900円(税抜)

 

こんなに安くなりました!

 

価格も下がったことですし、改めてこのトラベラーの素晴らしさを。

 

コンプレッションスタッフサックと別に、大きなストレージバッグが付属。

長期間使用しない時はダウンを傷めず、車中泊のときなどは収納の煩わしさがなく便利。

 

 

 

 

中綿は750+フィルパワーULTRA-DRYプレミアムダックダウンを200g封入で重量は420g。

撥水ダウンなので、湿気によるロフトの低下を防ぐ。

 

 

 

 

フード無しでダウン量200g、快適使用温度:10℃

これは何度も使った感想、寒がりの自分でだいたいこんな感じ。

インサレーションやダウンパンツなど着こんだ状態であれば5℃くらいでもいけますし、シュラッフカバー等との併用であれば3シーズンはほぼカバーするでしょう。

温度は個人差が大きいので、どんどん経験して自分の最適装備を見つけてください。

 

重量420gは最高です。

 

 

更に350gとダウン量の多いトラベラーTrⅡ(645g)は快適使用温度:0℃

マイナスに突っ込んでも使えます。

 

しかもⅡは昨年36,000円だったのが、今年は28,900円と大幅プライスダウン!

 

 

 

 

 

トラベラー最大の特徴は、ジッパーがフルオープンになり、キルトとして使えること。

蒸し暑い夏山にはとても良い。

 

↑写真はスタッフバッグから取り出した直後だったのでしな~っとなってますが、高品質ダウンなので15分ほどでフワーっとなりますよ。

 

 

 

バフーっと。

 

 

 

 

暖かい日はキルトで。

 

 

 

 

 

寒い日はジッパーを閉じて筒状に。

 

 

 

 

首元にはドローコードは配置され、内部の体温で温まった空気を逃さず、また冷気もシャットダウン。

 

 

 

 

 

フード無しですが、個人的には氷点下にならない限りフードは要らないと思っている。

逆にフードがあったほうが、首元からの冷気が侵入しやすいし、そもそも気温が1ケタ近くまで下がるような山行には、必ず何かしらフード付きのウェアを持ってるだろうし、そのウェアのフードで十分、と個人的には思ってます。

 

もちろんフードが無い分軽量で、同等のダウン量のものより暖かい。

 

 

 

 

 

足元もコードで縛れ、少し暑ければベンチレーションとしても。

 

 

 

 

完全に冷気をシャットダウンしたければ、このようにコードをグルっと巻いて縛ればバッチリ。

 

キルトとして使わなくて良い、少しでも軽量化したい方は

イスカ 130X → 、150X →  がおすすめ。

 

トラベラーTr Ⅰとイスカのこの2点は、全てほぼ同じ温度域と思ってもらって大丈夫です。

キルトにもなるトラベラー:420g

ジッパーが無い分超軽量な130X:296g

ジッパーが付いた150X:360g

 

 

 

このようにスリーピングバッグとして最高なトラベラー

 

ここからはハンモッカーのために。

 

 

 

ハンモック泊、年々増えてます。

 

ハンモックで宿泊する場合は、背中側の冷えが問題。

マミー型の寝袋を使っても、背中側のダウンは全て潰れてしまい、どんな高級シュラフを使っても、背中側の保温性はゼロ。

また、潰れるダウン“無駄”を持っていくこととなります。

 

では、どうする?

スリーピングマットを敷くという手もあります。

ダメではありませんが、ハンモックは包まれるようになるため、寝袋の肩付近のロフトも潰れがち。

それを解消するために、クローズドセルマットをカットして、T字型にして肩の寒さを防いだり、色んな工夫もあります。

 

ただ、スリーピングマットをハンモック内に敷いてしまうと、寝返りを打った際にマットがズレたり、また、ハンモック本来の“最高に心地よい寝心地”を損なってしまします。

 

 

 

 

で、ハンモックで寝るためにはアンダーキルトという結論 →

 

このアンダーキルトは188cmと長さもしっかりあり最高。

 

0度位まではまったく問題ありません。

 

問題としては、少しでもこの長さから頭が出る、足が出るなどとなればそこから冷気が伝わります。

 

体がしっかり収まっていれば、全く問題ないですが。

 

 

また、ハンモック本体、トップキルト、アンダーキルトを揃えていけば重量も価格も増していくばかり。

 

トップキルトは、お手持ちの寝袋でなんとか凌いで、アンダーキルトのみ欲しいという方は、この超高品質ダウンたっぷりで、約370gと軽量なウエスタンのアンダーキルトで決まり!

 

 

 

 

そんな数々の経験から生まれたのがウキグモ。

 

ウキグモについてはもう詳しくは書きませんので、このブログ内で「ウキグモ」と検索して、過去のブログをご覧ください。

いっぱい書いてます。

 

 

 

 

気温が10℃以上まで上がってくると、ウキグモのトップキルトだけを外して、他のハンモックに包んでしまう、というのが気に入ってる。

 

 

 

 

それが手前。

アンダーキルトもトップキルトもオールインワンでお手軽。

 

 

トラベラーの紹介ブログがいつの間にかウキグモの紹介になってしまいました、笑。

 

 

トラベラーに戻ります。

 

 

 

 

まず、トラベラーはトップキルトとして最適。

ハンモックに入れた場合、大きめに設計されたバッフルのおかげで上部がフッカフカ。

 

 

 

 

アンダーキルトとして。

 

 

 

 

その場合は隙間ができて冷気が侵入してしまう。

そもそも、そのような設計ではないので、少し工夫が必要。

 

 

 

 

足元のシッパーを少しだけ閉めて、サイドをクリップで留めるとか。

 

 

 

 

トラベラーはジッパーフルオープン式なので、ハンモック本体をグルっとミノ虫状に包んでしまう事が可能。

その際は、トップもアンダーもこれ一つ。

 

 

 

 

首と足元に付属してるコードを引掛けただけ。

 

 

 

 

長さ調整も、そのトラベラーに付属してるコードロックで調整。

 

 

 

 

 

ただし少し狭い。

(ウキグモのトップキルトは巾が広いので、内部も広々)

 

もう一つ、首元が完全密閉できないので、冷気の侵入がある。

ここもフード付きのダウンウェアでカバーするとか、巻き物で隙間を塞ぐなどの工夫で。

 

 

と、トラベラーはハンモックでも様々な使い方ができます!

 

最大のメリットは、ハンモックとタープ、このトラベラーだけで宿泊装備が完結してしまうという事。

例えばハミングバードシングル147g+ストラップ44g+CTタープやソロタープ約300g、トラベラー420g、あとガイラインなど細かな物含めて全部で950g。

例えば600g程度の超軽量シェルター、グランドシート、寝袋、マットでもこの重量は難しいですよね。

 

そんなストイックな話ではなくとも、トラベラーをおすすめしたいのは

基本テントだけども、たまーにハンモックとか

ハンモック用のトップキルトとして、価格が安いものが欲しいだとか、

もちろん、登山やキャンプの3シーズン用のスリーピングバッグとしてだとか。

 

10℃以下まで可能で、420gで、2万円、様々な方におすすめできる、とても使える寝袋。

 

 

 

 

 

これからガッツリハンモック泊しようと考えてる方は、諦めてウキグモ買いましょう(笑)