今回もまたAXESQUIN御一行様と西中国山地を凌いできた。
商品開発、テスト、撮影という理由を無理やりぶち込んで、笑。
山口で前泊、地図と天気図を照らし合わせ翌日のコースの打ち合わせ。
この地方のここでしか食べれないものを食べながら飲みながら、、これがなんとも素晴らしい時間。
今回はツユハラヒもクナイも忘れなかったw
しかし、もっと重要なものを忘れてしまった。
それはそれは重要なもの。。。
スタート3分で膝。
スノーシュー...履いてますよ笑。
西日本独特の重い雪質の洗礼。
僕はこればっかだけどねw
今回、どうせボス先頭を歩くだろうからとたかをくくり、解ってはいたものの浮力もグリップも足りない軽いスノシューを持ってきていた。
しかーし、ボス「15分交代でラッセルしましょう」www
おかげで酷い目に合った(笑)
15分とはこんなにも長かったのか笑。
しんどい。。
しかし誰も入りもしない山奥は楽しくて仕方ない。
そんな静かでマイナーな場所を好むもの同士が集まればそれは素晴らしい旅となる。
まったくのノートレースなので地形図見ながら慎重に。
もちろんリボンも何にもない。
Schoeller Dynamic ソフトシェルのゲーター「クナイ」は防水素材のように蒸れずに快適、雪もはりつかない。
ゴアのように抜けきれなかった水分が凍ってバリバリになることもない。
細身で足元の視認性も良く、足さばきもしやすい。
西日本ならばオールシーズンこれでOK。
お二人はお揃いのフユゾラ。
フユゾラいいな~。
ツユハラヒも鉄板アイテム。
これは絶対に持っておきたいアイテム。
スノーシューはいてもこんだけ埋まるのならワカンのほうが楽。
脚上げのときの抵抗がね、、
小ピークについたところですでに皆諦めモード。
この雪では予定地にはたどり着かないし、平坦な場所に行けないまま日が暮れてしまう。
予定を変更して未開の地を散策することとした。
深い、深いよー。
慎重に慎重に。
この先は思ったほど良くなさそうなので引き返してまた別ルートを。
笑えるくらいに進まない。
奇跡の1枚、同じポーズ。
おかげで上半身も筋肉痛、笑。
一番シビレたこの登り。
沈む滑る、少しずつ足場固めながら、、この数m登るのに何分かかったか笑。
もう歩き疲れたので、この辺で寒い夜を凌ぎますか。
まずこれからの降雪を考えた高さにタープを張る。
そしてその下を1m弱掘り下げて行く。
これからもっと掘り下げ風の当たらない快適空間を作り上げる。
もちろん寝床は画期的ダウン入りハンモック『ウキグモ』
快適地下空間の出来上がり。
永松の重要な忘れ物。
それはハンモックストラップでした笑。
笑いごとではない!
気付いた時には青ざめた。
ロープでなんとか凌いだ。
ボス、すみません。。
お得意のテーブル作り。
食事中はイスカのダウンシューズロングに座布団引いとけば足先はまったく冷えない。
ウインドストッパーなのでこのまま歩ける。
一度ハンモック泊をやるともう抜け出せない笑。
これは商売抜きで。
冷たく濡れた地面や害虫ともおさらば。
最初にタープを張ってしまえば設営も撤収も濡れ知らず。
宙に浮いてる安心感、その快適な寝心地、そして夏は涼しい。
ただ問題は背中側の寒さだった。
これを解消するためにアンダーキルトを入れたり装備や重量面がネックとなっていた。
それが全て解消された。
極寒の雪山でも快適に眠る事ができる。
なんて素晴らしい事だ。
「ウキグモ」、なんて素晴らしいアイテムなんだ。
今晩はカレー鍋ですよ~。
皆ウキグモに座っているのでお尻もポカポカ。
ウンカイ着て上半身もね。
マイナス15℃。
思ったより下がらなかった。
いつも山に行くと早くに目が覚めてしまう(寒いとかではなく)のだが、今回朝6時まで一度も目が覚めなかった。
8時間ぐっすり。
相変わらずイビキかいている(笑)
2人ともなかなか起きないので7時に起こした。
それくらいウキグモは快適。
前のブログにも書いたが、雪山でいくらハイスペックの寝袋を使おうとも寝がえりを打った時の背中や腰、また肘で突っ張った部分などどうしてもロフトの潰れが出てくる。
しかし、ウキグモならばどんな姿勢になっても一切どこにもロフトが低下することがない。
しかもフルクローズすることでトップがシングルキルト構造でも冷気が侵入しない、だから暖かい。
そして朝。
いい感じの地下室。
職人感。
大人の風格。
雪山は水持ってこなくていいから楽。
撤収後の記念撮影。
帰りは前日のトレースを辿って下山する。
トレースには夜中に降った雪が若干たまっているが昨日のラッセルに比べれば超楽ちん。
美しい。
もぐもぐタイム、笑笑。
今回も色々良いテストが出来た。
今回も最高なシノギングとなった。
永松チョイスのマイナーな山はどうでしたか?
最高でしょっ!
帰りの車中
僕:「ボスゥ、ウキグモホント最高ですね。」
ボス:「我ながら最高な物作ったと思ってます、ニヤリ」
笑。
読図、そして天気図見て地形みて、これが解れば山は100倍面白い!
帰りは六日一の広島お好みの『一休さん』へ。
この店最高!、絶対リピする!!
では。