不倫かぁ。






正直言って、一人の異性をずっと愛し続けるって、お互いに相当な努力が必要だと思う。


良いとか悪いとかじゃなく。

それが当たり前だと思うよ。

人間だもの。


「この人素敵だな」って結婚後に絶対に思わない、なんて誰にもできるわけない。


テレビ見てるひとに、イケメンでタイプの芸能人を「魅力的だな」って一回も思うな!って言っても、そんなの無理なのと同じように。


責められても今の幸せをなげうってでも、行動しようとすることを、俺は責められないや。

だって、悔しいけど多分それだけ思い詰めて行動したのなら、私との時間より他人との時間のほうが圧倒的に、今この人にとって魅力があるってことだもん。


それは俺のせいじゃないかもしれない。

俺が120%精一杯やってた結果かもしれない。

道徳的に、倫理的に、ダメなことなのかもしれない。


でも、実際そのくらいその人にとってはアクションするリスクに見合うメリット(魅力的な未来)が見えたから、不倫に走ったってことが事実なんだと思うんだよね。


もちろんその不貞行為を許せなんて言わないし、誰も言えない。許すかどうか、つまり許容するかどうかは、当事者次第だから。


アホみたいな男になびいて今の家庭をかえりみずヤリまくってたとしたら、100年の恋も冷めて「そんな価値観の人とはとてもじゃないけど一緒にいられません」ってなるのは自然な思考だし。



まぁつまり、不倫は、当事者同士でなんとか話をつけるしかない。


不倫という事象が起こったのには、当事者全てに何らかの要因がある。誰が悪いとかじゃなく、影響はある。


そして、不倫した人は、不倫相手との関係に、今満たされていない何かを求めていたことは事実。


その「満たされていない何か」を、不倫された人は、不倫した人との関係性において充分には満たせていなかった、というのも事実。


お互いに作り上げた関係性が、お互いにとってベストであり続けない限り、不倫が起こるのって自然発生的なもので、だからこそこの世にたくさんの事例があるんだと思う。


側からよく見ていたら、実際には相当な数の不倫が世の中には転がっている。修羅場になっているかいないかは、騙すのが巧いか巧くないか、くらいの違いしかなくて、基本的に、全て正直に開けっ広げにやっていてうまくいき続けている夫婦に出会う確率のほうが、はるかに低い。



不倫を正しさで執拗に責め自分はいかにも被害者だと仕立て上げるサレ側の人は、病的だ。


愛する人が「自分より他人との時間を選んだ」、愛する人から最終的に自分は選ばれなかった、という事実をみたくないから、怒りで目を覆うためにあえてヒートアップしているように思う。


確かにかなりショックだろう。

信じていた関係性を裏切られてニセモノにされたことに、大切な自分の心を踏み躙られた怒り、自分の存在価値を否定された怒りを感じるのは、最もだ。

自分がその立場ならそうなる。当たり前のことだ。



そんな信頼したいパートナーに対して満足できるような、一番大切だと思えるような、そんな時間を共に過ごすことができなかった。


それは辛くて受け入れ難い。



そもそも、他人の感じ方はコントロールできない。できると勘違いしている人はいるが、間違いだ。

完璧にコントロールすることは人間には不可能だ。


なぜなら相手がどう受け取り、どう感じるかは、相手次第だから。相手に権利がある。私たちは勝手にいじろうとしてはいけないのだ。本来なら。


私がどれだけ何をやって、どんなに愛が深くても、相手には相手の都合があるし考えがあるし、道徳的でない合理的でない判断をすることもある。


違う人間だから、それは仕方がない。



私はパートナーを信じているからこそ、そのパートナーがそこまで思い詰めて行動したのなら、不倫はやむを得ない状況だったのだろう…とむちゃくちゃ悔しくて哀しくて惨めだけど、そう思うだろう。


そして他人といるほうが幸せになれるなら、私は妻に幸せでいてほしいから、私の元から離れるのがいいと束縛しないだろう。すごく虚しい気持ちになるけど。


私にとっても、妻が他に過ごしたい相手がいるのに、二番目として我慢して一緒に居られるより、ひとり自由に暮らしたほうが幸せだろう。

また「一番にあなたといたい」と言ってくれるパートナーに巡り合わないとも限らない。



若かりし頃の結婚当初の恋慕を、

着実に愛に育てる過程では、必ず衝突や喧嘩や危機は避けられない。


今までそんなぶつかり合いができていなかったのなら、それはそれなりでしかない浅い付き合いだったのだ。


その未解決の共通課題が、不倫というかたちで噴出したのだろう。


変わらない、永遠の愛というのは、限りなく幻に近く、一般的なものではないのだ。


みんな簡単に、結婚したら契約したんだから手に入ると思い込みすぎだ。安く見積もりすぎ。


ずっと毎日毎日、丁寧に表現したり受け取ったりを繰り返してはじめて、育まれるもので、育まれなかったとしてもそれはよくあること。


気に入られるために自分を取り繕うでもなく。

好きになろうと無理をするでもなく。


素直に愛を伝える。

否定的な意見も爽やかに敬意をもって話す。

相手を自分と同じように尊重すること。


これでうまくいかないなら、うまくいかない運命だったのだと、受け入れよう。

誰も悪くない。誰の恥でも失敗でもない。

当然の帰結


お互いを責めるのはある程度でやめて、未来を自分が愛する人と過ごすことに、目を向けよう。


憎んだり復讐したりに入れ込むと、疲れてしまう。

もう手放してしまうのが良い。

不倫された人にとって、要らないものだったんだよ、不倫した人との関係性は。


無理に忘れようとすると余計に忘れられなくなるから、美化しないで卑下もしないで、その人にまつわる記憶をそれとして傍らに置いて、起こったことを受け入れられますように…と祈ろう。


つらかった気持ちや悔しかった気持ちや、惨めな気持ち。同じ立場の人に聞いてもらおう。それは経験した人同士でしかできないことだから。



そうして、またさっぱりと笑える日が来ますように。