あれはちょっと裸じゃ肌寒い夏の夜の出来事だ。
当時、オレは高校を辞めたばかりのニートだった。
確か午前2時半ぐらいだったかな。
友達からの電話がかかってきた
「今日いつものコンビニ集合な!それと、サッカーやるからボール・・・」不自然な音と共に電話が切れたんだ。
かけ直しても出ないてか繋がらない。
そんなことは気にせず、集合場所は分かっていたのですぐにコンビニに行く準備をはじめた。
家を出てコンビニへと向かう。
オレの実家は田舎で夜の街灯は道がかろうじで見える程度。
深夜に遊ぶことはよくあったので、もう慣れていた。
コンビニまでは10分ぐらい、すぐに着いたが誰もいない・・・。
電話はまだ繋がらないまま。しばらく雑誌を立ち読みして時間を潰していた。
しかし、30分ほど待っても誰も来ない。
オレはちょっとイライラしながらも、深夜にサッカーボールをもってコンビニに入る異様さが急に恥ずかしくなり帰ることにした。
辺りは真っ暗なまま、車の1台も通ってない。
突然電話が鳴った。奴からだ。
ちょっと怒ってやろうと電話をとる。
「・・・・ガガ・・・ふふ・・・・へぁ・・・・来て・・・家」(遠くで聞こえる感じ)で電話が切れた。
意味の分からない電話に困惑しつつも、コイツ事故にでもあったんじゃねーかと思い始めたオレ。
心配になってそいつの家の方へと方向を変えた。
途中小さい川に架かってる橋を渡るんだけど、そこが小さい頃から苦手だった。
昼間でも薄暗い木のトンネル、川に横穴みたいなのがあるんだけど、小さい頃そこで遊んでたら人が住んでたのにはビビリすぎてトラウマ物だった。
夜はまるでホラー映画の撮影場所のような、なんというか異様な雰囲気の場所だった。
しかし、もう高校生の歳になったオレ。幽霊なんて居たら捕まえて売るレベルの勢いだった。
普通に通り過ぎる。しかしタイミング悪くそこで電話が鳴った。
正直着信音にビビリすぎてちょっと漏れちゃったけど、友達の声を聞いて安心しようと思った。
「てめー今どこにいんだよ♪」そんな感じでオレが言うと
まるでニュース番組で顔モザイクの声を変えている元ヤクザのような声で
「お前の後ろをずっとついてるよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
心臓が飛び出るかと思った。
パニックになったオレはすぐに後ろを振り向いてしまった。
全身が白い人間が立っていた。裸で。
逃げた。今までにない位全力で逃げて近くの24時間オープンガソリンスタンドに逃げ込んだ。
後ろを振り向く余裕なんて無かったが、着いて来ているのはわかった。
いつもは居ないのに、その日はガソスタの深夜INおっさんが外から見えた。
パニックになりながら「追われてる!助けてくれ!」とハリウッドみたいな台詞で助けを求めた。
おっさんは(*゚д゚*)こんな顔で外を見ていた。
そこに居たのは全裸で全身真っ白に絵の具で塗ったオレの親友だった。
汗で顔の絵の具が取れ出来損ないのマリリンマンソンみたいになってた。
カツラらしきものは追いかけるときに落としたのかな?
「おどぅかそうと・・・えふ・・・おもって・・・・準備も・・・・ゴッホゴッホ!・・・・・・・お前の・・・」
意味が分からないがとりあえず脅かそうと思い、友達二人で企んだ手の込んだいたずららしい。
裸である。パンツもはいてない。コイツ頭おかしい。
そう思ったとき、ウウー!外でサイレンの音が聞こえた。
コイツ完全に詰んだ。公共の場でまっぱで全身絵の具だらけである。
どうやら、深夜の鬼ごっこが見られていたらしく、パトカーから2人の警察が出てきた。
とっさの判断でオレのズボンをパンツごと脱がす友人。
運悪くベルトしてなかった俺はポロンしてしまった。
そう、今来た警官には下半身丸出しの青年と、ただのキチガイがおっさんを脅えさせてる図である。
そのあと駐在所で、こっぴどくしかられた。
露出で捕まるのは小学校のプールで深夜遊んでたとき以来である。
あの時は本気で殺そうかと思ったが、そいつとは今もいい友達です。