ヘミングウェイについて何回か
書きたいと思います
まずはこの洋書の原文について
ヘミングウェイの文章は
慣用句や難しい単語は
あまり使わないのですが
三人称(he ,she)の使い方が
独特で何を指しているのか混乱するし、
単語も意味を調べても分からない事が
あります
ヘミングウェイ独自の使い方
なのでしょうか??
専門用語も多く
(釣り、船、障害物競馬など)
短編なのになかなか読み進まない
事が多かったです
意味が分かるとメタファー(比喩)や
台詞回しのかっこよさ
ヘミングウェイは
あまり状況を
説明しないので読む人それぞれの
想像が膨らむ文章に
気がついて読んでいて面白いです
読者に全て伝わらなくてもいいと
いう潔さは凄いです
原文には日本語版に訳されていない
短い文章がメインの話の
前に掲載されています
だいたいの話しが戦争や闘牛などの
酷いシーンで正直とても後味が
悪いです
日本語版では全てカット
してあります
読むとカットした理由が
よく分かります
原文をこれから読む人には
ネタバレになりますが
例えば Big two-hearted river part1,
Part2
心が2つある大きな川または
二つの心臓の大きな川
が日本語版タイトルです
この話はニック アダムスという
ヘミングウェイの分身と言える
キャラクターが主人公で
キャンプをして渓流釣りを
するシーンがとても印象的な
物語なのですが
パート1では闘牛士の最後
(闘牛が残酷で全く理解できない
私には拷問でしかないです)
パート2はSam Cardinellaという
死刑囚に死刑執行のシーンが
書かれています
どうして彼が極刑に至ったかは
全く書いてありません
なので色々考えてとても後味悪い
気分でニック アダムスの
話を読む事になります
その頃のヘミングウェイは一つの作品に
生と死を取り入れる事が
テーマだったのでしょうか?
the Battler 拳闘家もニック アダムスの
話ですが
その前の短いストーリーは
6人の官僚が病院で
兵士に狙撃される話で1人は
腸チフスにかかり立てない状態なのに
撃たれてしまいます
この官僚が一体何をしてこういう状況に
なったのか?全く書いていません
もし若い時の私が読んだら完全に
トラウマになりそう、、、
この洋書は誤植が多く全く意味が違う
単語になっているところが
ありました
(3カ所くらい)
原文をネットで確認する始末、、、
まあお安いので仕方ないのかも、、
ますます読むのが難しかったです、、、
この短編集の作品はヘミングウェイが
パリにいた時書いたものが
多いです
キリマンジャロの雪はキーウエスト
だったかも、、、
ミュージシャンが売れる前に
自分の力を全て出して
ストレートに仕上げた作品の様です
全部読むのは大変でしたが
今では何度も読んでしまう
ヘミングウェイ マジックだと思いました