6月27日 スピーキング活動(2)30秒自己紹介
6月27日 スピーキング活動(2)30秒自己紹介
英語の自己紹介なんて、「オーラル」の授業で誰でもする活動と思われるかもしれませんが、この活動は、高校2年生用のちょっと高度な自己紹介です。
突然「英語で自己紹介しなさい。」と言われると、
“My name is Yumi Tanaka…”
のあとがなかなか出てこないのが日本人生徒です。ならばと、私は、最初からパタン化します。形から入るのです。以下の手順で行います。
(1)ALTや自分がパタン化した自己紹介を実演する。
(2)自己紹介カードを配る。5つの英文(これが自己紹介パタン)が書いてあります。
1 I am Tanaka Yumi. Please call me Yumi.
2 I am a 17-year- old high school girl.
3 I am positive, outgoing, and outspoken.
4 I like taking purikuras, reading magazines, and listening to music.
5 Right now, my major concern is the volleyball club.
(3)上記を参照に、自分の自己紹介をプリントに書く。
1 I am ( ). Please call me ( ).
姓名の順で言います。日本語がそうですから、無理に名前を最初にしません。
2 I am a ( ) high school girl.
17-year- old と名詞をハイフンでつないで形容詞を作るという文法事項を説明なしで書いて、しゃべってもらいます。
3 I am ( ), ( ), and ( ).
positive, outgoing, outspoken, hardworking, shy, quiet など人の性格を表す意味の形容詞を日本語とともに模造紙に書いておき、黒板に貼ります。それ以外の語でも、電子辞書を引けばすぐわかります。形容詞を3つもならべたところがミソで、英語は、3つ例を出すのが好きな言語だということを体感してもらいます。
4 I like ( ),( ), and ( ).
ここもいろんな趣味を表す語を書いておきます。
5 Right now, my major concern is ( ).
これも選択肢をあらかじめ、書いておきます。My major concernが英語らしいでしょ。英語は名詞表現を好む言語であることを体感してもらいます。
理系クラスは30分で終わりました。
(4)全員立たせて、5分間口頭練習する。大きな声を出している生徒はほめてください。
(5)一人ずつ前に出てきてもらい、テンポよく一気に発表活動をする。
「テンポよく」というのが大事です。わたしは、生徒の名前カード(日本語とアルファベット版)を持っていて、ALTに名前を大声で呼んでもらい、発表順としています。
(6)発表が終わるごとに拍手する。みんながスターという感覚を与えたいからです。
文法・発音間違ってもOK。最初は「英語でナンかしゃべった。」という達成感が大事です。
6月26日 スピーキング活動(1)ハカダンスとスティックダンス
6月26日 スピーキング活動(1)ハカダンスとスティックダンス
「ハカダンス」は、ニュージーランドのマオリ族の伝統的な戦いの踊りです。ニュージーランドのラグビーチームであるオールブラックスがプレイする前にする踊りと言うとわかっていだだけるでしょう。(いくつかのバージョンがあるようです。)スティックダンスは、マオリの女性たちがスティック(棒)を使って演じる踊りです。
どちらも、一言の英語も話さないので、どうしてこれがスピーキング活動なのかと言われそうです。実は、今までで、いちばん生徒が乗ってきた活動がこれなのです。確かに、英語は話さない(掛け声をかけるだけ)のですが、初期のコミュニケーション活動として、(1)先生の英語や動作を必死に理解しようとする(2)英語を理解したか、してないかの意思表示を、言葉ではなく身体でおこなう(3)異文化を文字通り体験できる、の3つの点でお勧めの活動です。
この活動は、ニュージーランド出身のALT、マットのアイデアです。マットは、サモア出身の巨大でユーモラスな先生で、生徒たちにとても人気がありました。授業手順は以下のとおりです。まず、踊っても、うるさくしてもいい教室へ移動します。
(1)マットが生徒の前で踊ってみせる。(たいていの生徒は、その大声とダイナミックさにビビります。最初、私もびっくりしました。)
(2)ハカの歌詞カードを配り、簡単な英語で説明する。(ハカの歌は、本来「この男は多くの人々を殺した男だ。」という感じのいさましいものなのですが、そこにはあえて触れません。聞いてきたときは言いますけど。)
(3)みんなで歌詞を数回繰り返す。(生徒は数回で覚えてしまいます。)
(4)歌に合わせながら、すこしずつ踊りを教える。指示は、すべて命令文の英語です。
(5)みんなで歌いながら、数回踊る。
歌詞も、踊りも単純でわかりやすく、生徒も50分の授業をヒトコマ使えば、覚えてしまいます。本当は、女性は踊らないのですが、授業では、「異文化理解」の名目のもと、男女みんなで踊りました。生徒たちが、とても盛り上がって、授業のあとの休み時間も「リンガパキア」とか「ウパー」とかやっていました。
スティックダンスの時には、スティックがなかったので、いらない紙を丸めてガムテープでぐるぐる巻きにして、スティック代りにしました。原則的に2人で向かい合ってするダンスなので、マットがもう一人のALTのティーナ(インド出身)と組んで、ペアで教えました。
このように「英語で何かを教える」というのは、授業でもっと取り入れていい活動だと思います。前述のティーナは英語でインドのダンスを、ハワイ出身のアダムは簡単なフラを教えて好評でした。私は、今ヨガにはまっているのですが、いつか、英語で生徒たちに教えたいと思っています。
「英語を教える」から「英語で教える」発想を私たちは持つべきです。
6月25日 スピーキング活動の重要性と動機付け
6月25日 スピーキング活動の重要性と動機付け
今日からしばらく、スピーキング活動について、書きます。
「英語をしゃべる活動」は今、大きく変容しています。最近では、多くの小学校で、「総合学習」の時間にALTの先生とのティームティーチングの授業が取り入れられています。「コミュニケーション活動は中学校で、英文法と読解は塾で習いました(!)」という高校1年生もいます。また、小さい時から、ECCジュニアなどで英会話を学んだ生徒もすくなくありません。
問題は、以前の生徒とは違う、豊かな英語学習履歴を持つ子供たちを受け入れるノウハウを高校の英語教師が持っているかということです。残念ながら、多くの教師は、検定教科書を日本語で教え、大学入試問題を訓練してやれば、それで事足りると考えていないでしょうか。高校の教育課程の、「オーラルコミュニケーション」という科目は必修ですが、実態は、どの学校もリスニングのCDを聞かせて終わったり、文法の復習の授業になっていたりするようです。
せっかく動機付けの高い生徒を受け入れながら、高校が旧態依然とした英語教育をしていたら、そのうち生徒様にそっぽを向かれるでしょう。彼らが、「英語をしゃべるのは楽しい。」ととらえていることを最大限に生かし、英語教師は、もっと積極的にスピーキング活動を取り入れていくべきです。
ここでは、私が、普通科理系クラスのオーラル(「オーラルコミュニケーション」の略)の授業で実践して成功したいくつかの活動を紹介します。時系列で、
(1)ハカダンス・スティックダンス
(2)30秒自己紹介
(3)30秒コマーシャル制作
(4)1分間スピーチ
(5)2分間スキット
(6)5分間スキット
です。
対象のクラスは、男子28人、女子13人のクラスで、理系らしく、「英語は数学・物理・化学よりもless important だぜ。」「英語が嫌いだから理系に来たっちゃ。」という、英語に特化していない生徒たちです。ですから、他の学校でも十分応用できる活動です。
私は、この子たちに、「英語は泳げるとか、ギターが弾けるとかとおなじ、人生を2倍楽しむためのすごく役立つスキルよ。」と言い聞かせています。「大学で、シンガポール人の彼女作りなさい。英語を使って、中国語を習って、中国でビジネスしなさい。」「これからは絶対国際結婚よ。ロマンスマーケットをグローバル化は、まず英語習得から。」などわかりやすく目標を出して、英語の実用性を訴えます。
「英語で豊かにする、あなたのLOVE and MONEY」を合言葉にしてmotivation upします。
