高校卒業したらカナダの大学に留学することは決めていたものの、TOEFLの点数が足らず、留学はESL生からのスタートでした。
留学して最初に苦戦したのは、ネイティブスピーカーではない人の英語でした。
カナダに着いて間もない頃、留学生担当のスタッフの人から中国人学生の男の子を紹介され、「モールを案内してもらったらいいよ」と勧められました。
右も左もわからない状態の私に付き添ってもらえるだけで有り難いことなのですが、なにせ彼とコミュニケーションがうまく取れない…!
日本以外の英語の訛りに慣れていなかった私は、彼になんども聞き返してしまい、イライラさせてしまったようです。
「こいつ英語わかんないのかよ」と思われてるんだろうな…でも、あなたの英語の発音訛ってるじゃん!ちゃんと言ってないじゃん!と悔しい思いをしました。
留学生に慣れている大学のスタッフの人とは、問題なく話せていたんでしょうねえ。
留学生の中でも「どういうわけか、ネイティブスピーカーと話す方が伝わりやすい」と言っていた人がいたのですが、それはたぶん、そのネイティブスピーカーさんが様々な英語に触れた経験値が高くアクセントのある英語でも理解することができたからなのではないかと推測しています。
英語はありとあらゆる国で使われていて、英語が母国語でない人はざらです。
バラエティーに富んだ英語を理解できるのは「スキル」だと思っています。
だけど、高校を卒業するまでは、教科書のCDから流れてくるようなアメリカ英語にしか接しておらず、それが「正しい英語」であるべき姿なのだと勘違いしていました。
自分の方が世間知らずだったんだなあと思います。