ベビちゃんが入院しました。

顔面火傷。

まだ1歳7ヶ月。

女の子なのに、まだまだこれからなのに。

顔全体を火傷させてしまうなんて…。

私が飲もうとした淹れたてのアツアツコーヒー。

キッチンの作業台に置いていたコーヒー。

最近初めて飲んで美味しさを知ったココアだと思ったのかな…。 

飲みたかったんだよね。

ひっぱり落として顔からコーヒーを浴びてしまった…。

マーマー!!マーマー!!!

痛い!痛い!!!

痛がる声、姿が目と耳に焼きついてる。


何をどうすればいいのかアタフタするばかり。

情けない…。

まだ熱がっていたので服を脱がせ、顔の皮がベロっとむけている事に気づきさらにパニック。

朝8時ごろから診療しているかかりつけのクリニック。

ここなら今すぐに診てもらえるかもしれない!

すがるような想いで行くと…

“今日は院長がお休みで代診でくる先生が初めてくる先生なので診られません。”

と…。

頭が真っ白でただただ涙が止まらなかった。

すると、そこにママ友が駆けつけてくれた。
小さい子をかかえているのに、仕事もあるのに…。

“こんなの1人で対応できるわけないでしょ!次男君は私が預かるから大丈夫!!”

そのママ友が1つ思い浮かんだ病院に電話をしてくれた。

“ウチの病院に着くまでの時間もあるし、診てくれる病院を電話で探すより痛いだろうから救急車呼んで委ねた方が早いですよ!”

確かに…。

私が取り乱していたので、ママ友も動揺して救急車という発想が出てこなかった。
今思えば私もかかりつけに行く以前に救急車を呼ぶべきだったな…。

救急車の中で状況などを説明、ベビちゃんの状態を確認すると…

“あそこの小学校でドクターヘリとドッキングします!先生が乗ってきますから、先生に診てもらってどうするか判断してもらいましょう”

ドクターヘリ?ベビちゃん重傷なのかな…

小学校の校庭でドクターヘリとドッキング、先生がベビちゃんを診てくれました。

特に何か処置をするわけでもなく、

“あそこの病院は俺の同期で腕のいい先生だ!あそこに連絡しよう!”

ベビちゃんが生まれた病院だ。

あいにく、その同期という先生が不在だった。

“じゃあウチの病院に連れて帰ろう!それが1番早い!陸路でいいよ!”

陸路?このまま救急車でってことか。って事は重傷ではないのかな…。

怖くて軽度なのか重度なのか聞けなかった。

ベビちゃんの顔にはさっきまで無かった大きな水膨れが出来ていた。そしてずっとずっと泣きっぱなし。

怖いよね。痛いよね。ごめんね。


病院に到着。形成外科の先生に診てもらってようやく火傷の状態を聞く事が出来た。

“火傷のレベルとしては4段階あるうちのレベル1程度です。水膨れになっているところはレベル2と思われます。ただ、切り傷と違って火傷は深さを見る事が出来ないのであくまでも今見た状態では!という事です。治り具合などで、1ではなくて2だったなどの変動があります!"

そのままベビちゃんは入院。
一番最初にウイルスや菌をガードする皮膚が損傷しているので、そこから菌が入らないよう毎日ケアが必要らしい。

付き添いは基本なし。
どうしてもな人は付き添いOK!
面会は1度に1人のみ。原則30分。

付き添いなしでベビちゃん大丈夫なんだろうか…。

入院計画書等々にサインを済ませ、ママ友の車で一旦帰宅。

ママ友は仕事を休んで自分の子たちとウチの次男君の面倒を見てくれていた。

“次男君このまま一緒にいるよ!ベビちゃんのとこに服とか持って戻るんでしょ?”

ありがたい。今日は甘えさせてもらおう!

家で1人になるとまた涙が溢れてくる。
泣きたいのはベビちゃんの方なのに。
泣きすぎて頭がガンガンしていた。

“朝から何も食べてないならお昼ご飯を食べて落ち着いてから来た方がいいですよ!”

そう看護師さんに言われていたので、食べたくなかったけど無理にうどんを食べた。

吐きそう…急激に具合がわるくなって飲み合わせも気にせず頭痛薬と吐きどめを飲んだ。

なんとか行けそう。
病院に戻るとベビちゃんはバギーに乗せられ眠っていた。

泣き疲れたんだね。

レントゲンと心電図を撮ってまた病室に戻る。

もう夕方。長男君、次男君のお迎えもあるし帰らなきゃ。

ベビちゃんと離れるのが切ない…。
寝かせてから帰りたかったけど、寝なかったので看護師さんにお願いして帰宅する事に。
ママ友にこれから帰ることを伝えると、

“今日夜ご飯の準備してないでしょ?疲れてるだろうし、ベビコ家の分も作るから持って帰って!
安全運転でゆっくり帰ってくるんだよ!!”

ありがたい。
子ども5人いるのに。
仕事をベビコ家のために仕事を休んでくれて夜ご飯まで。
今度たくさんお礼をしなきゃ!

ベビちゃんは2〜3週間の入院予定です。