朝6時。今日は、司法書士試験の本試験日。
昨日の夜は、軽くお酒を飲んで23時には就寝した。
昨日の昼から用意しておいた荷物を再度確認する。
よし、全部ある。
朝ごはんは、近くのなか卯に食べに行く。卵かけご飯が美味しい。
7時。
憲法の条文と刑法各論を高速で見直す。最後の悪あがきだ。
7時45分。家を出て、近くのローソンへ。
おにぎりを買うと決めている。梅、シーチキンマヨネーズ、昆布。
そして、ウィンナーパンも。
あとは、お茶を2つ(午前、午後用)と、凍らせたお茶を一つ買う。
そして、チョコレート。マカダミアナッツのチョコレートだ。
マカダミアナッツは覚醒力があり、チョコレートは言わずもがな糖分補給だ。
受験にはこれと決めている。
購入したものを、先日用意しておいた100円均一の保冷バッグに入れる。
なかなか自分でも考えたなと思う。
そして、ローソンの前に前日に呼んでおいたタクシーがくる。
いまの時代、スマホアプリでタクシーが呼べるのだ。
定刻通り。
いよいよ、受験会場へ。到着は、8時を過ぎている。
あまり人はいないようだ。
受験会場の扉はまだ閉ざされており、時折、試験の運営側の人が入っていく。
僕は、近くの階段に座り込み、悪あがきを続ける。
今日の服装は、KYOTO UNIVERSITY と記載されたスエットを履いている。
勝負服だ。あとは、こいつが守ってくれる。
上は、運動用のTシャツに体温調整ができるように羽織モノを着ている。
エアコン対策はバッチリだ。
開門。
受験生がぞろぞろと入っていく。
僕の会場は2Fだ。階段をあがる。
まず、会場に到着したときにやることは、
なによりも、トイレの場所の確認だ。
確認したあと、教室に入り、席につく。
筆記用具等の用意をし、トイレに行く。
鏡で自分の顔を見る。
「キンチョーしてんなぁ、でもこれも想定内さー。いい顔してるよ。」
試験説明の開始まで、悪あがきだ。
試験の説明がはじまる。
マークシートを記入し、試験開始まで、しばしの沈黙。
「はじめてください」
まずは、一呼吸し、問題用紙の表紙に殴り書き。
「30問とるまでゼッタイにあきらめない!」
そして、問題文を読んでいく。。。。。。。。。
1時間経過。個数問題を数題残し、ほぼ1週目修了。
ここで、トイレに立つことを決めている。
手を上げて、トイレにいく。
トイレで、もう一度鏡を見る。
「いけるぞ!」
席に戻って、再開。。。。。。。
午前の部終了。
手応えはある。
いや、伊藤塾の高木講師が言ってた。
「午前は基準点ピッタリだ!と思うこと!」
「とにかく勝負は、午後、午後、午後!!」
ご飯は、教室内で取る。おにぎりをたべ、チョコレートを食べる。
そして、昨日購入しておいた、ユンケル。1500円もした!
チョコレートの甘さで、心がほぐれる。
凍らせたお茶で、おでこを冷やすと冷静になる。
供託法総論と民事訴訟法を確認しながら、休憩が終わる。
午後の部の説明が始まる。
「本当にこれが、最後の最後の勝負だ。いままで支えてくれた人に感謝」
「この三時間に、いままでの人生のすべてをぶつける!」
試験開始。
問題の表紙に殴り書き。
「ゼッタイにあきらめない!」
民訴から解き始める。
なかなか調子が良い。
不動産登記に入る。
「あれ?」
すこし難しい。手応えがない。
焦る。
焦る。
でもこんなことは想定内だ。
一呼吸して、周りを見る。
この中で、俺が一番努力した。
大丈夫だ。できる問題から一問ずつだ。
よし。
だんだんと視界がクリアになっていく。
いけるぞ。いけるぞ。
50分で、一応択一は一周終了。
登記簿問題は残している。記述を解いた後に、ゆっくり考えれば、いつもゼッタイに解ける。
さて、不動産登記記述。
マーカーを駆使して、答案構成をしていく。
素早く問題用紙をめくるために、指サックもつけている。
作戦勝ちだろ?
さて、商業登記の記述式へ。あと1時間20分ある。
ここでトイレに立つ。
いつもどおり。
鏡で自分の顔を確認し、いざ商業登記。
部屋にはいる前に、試験監督によびとめられる。
「あのー座布団はダメなんです。。。」
「(え?そうなの!?午前ではなにもいわなかったじゃん!)」
「はいわかりました。」
席にもどり、座布団を投げすて、いざ商業登記。
解散きたこれ。
よし!
商業登記も鬼の速さでかきあげる。
今日で、手が動かなくなってもよい。
商業登記記述終了。
試験時間あと20分。
不動産登記法の択一式に戻る。
登記簿問題。
ほら、カンタンだろ。
曖昧な問題を確認し、記述式も確認する。
まだ5分ある。
こんなときは、マークシートの塗り間違えがないか確認する。
よし大丈夫だ。
試験終了。
なんとか踏ん張った。
結果はわからんが、力は出した。
帰ろう。
頭が真っ白な状態で、タクシーで来た道を、徒歩でとぼとぼと歩いて帰る。
7月のことである。