入居者に80代男性、脳梗塞 、半身麻痺、失語症の方 Tさんがいます。

食事は胃ろうから1日3回、

顔をふく、舌を磨く、

車いすを自走(30mくらい)、車いすからベットへの移乗などは

見守りや一部介助でやっています。

排泄はオムツ着用、尿意・便意はありますが、とてもゆるい便が出るので

本人の希望でもあります。

経管栄養で離床する以外は、ベットでTVをみて過ごされています。

 

今まで在宅に戻る機会はあったのですが、

入院と重なり、のびのびになっていました。

今回、自宅に戻るにあたり、

家族は仕事のため 協力を得るのは難しそう

そして、ご本人の耐久性というか 体力的に

通所は厳しそう。

もしかしたら、他施設の申し込みも考えるかも。

 

ご本人もリハビリを あまりやる気はなく、のんびりと過ごしたい様子。

ですから、入所中はリハビリも無理しない程度で

本人が体力的にも、精神的にも苦痛なく、出来る範囲で・・・との事でした。

 

しかし、ある時から

「日中はRパンツをはき、トイレ誘導へ」との指示。

介護スタッフに 理由を聞くと

 

「リハビリスタッフがやれって」

「Tさんは動いた方が リハビリになるって」

 

言いたいことは わかるけれど、

トイレ誘導は、いま必要?

自主性や筋力・体力の維持を求めるのであれば、

清潔ケアだったり、トランスだったり、車いす自走でも

よいのではないだろうか?

在宅でトイレ歩行することは まずないと思うけれど

やるならもっと もっと前から取り組むべきではないだろうか。

 

Tさんからも 「やりたくない」とのジェスチャー。

やればできないことも 無いかもしれないけれど

もはや、苦痛なく出来る範囲・・ではないと思います。

どうなんだろうか?