冬には子ども4人がうつしあいこしてインフルエンザになった。
数日で小学校の終業式で冬休みだし、開き直ってゆっくり過ごした。







Mは仕事があるから、と別の部屋で生活し、
私は自分にうつらないように、そしてMの両親には子どもたちが接触しないように徹底的に隔離を頑張った。








私はうつらずに済み、4人とも治った。
でも、数日後に長男は塾の冬期講習に行ってその日の夜にはぶり返し発熱、
「お腹が痛い」と繰り返すので翌日小児科に行くと肺炎で即入院が決まった。







長女はまだ保育園に入れてなかったし、
Mはまだ仕事納めではなかったのでどうしようかと迷っていたら、
入院先の病院が長男の病室をプレイルームの隣にしてくれたので、
次男と三男と長女はそこで宿題をしたり遊んだり、
ゆったりと過ごすことが出来た。








年末だったので他の入院患者はほとんどの子が自宅に一時帰宅していたので助かった。









また数日すると長男の具合も落ち着き、1人で大丈夫な時間が増えた。
年越しも病院だったけれど、とても良くしてもらい、
長男は年越しそばもおせちも食べていた…が、
付き添いの私はお総菜とカップ麺の日々だった。









ほとんど人がいない病院で怖がりの長男は1人になりたがらず、
私は夜の付き添いはしないものの家事を済ませれば病室に行った。








Mの実家の年始にも参加せず(したくなかったこともあって)病院にいた。
Mは毎年昼からお酒も飲んでにこやかに過ごすので、
長女の心配だけをしていたのだけれど…









その年始があった日にMから病院にいる私に電話がかかった。
「次男と三男がケンカして、三男の肘がはずれたと思うから病院連れて行ってー。
    俺、酔ってるからダメだからー」










ため息が出た。
もともと肘ははずれやすい子だったけど、
もう小学生だし、次男はそんなにキレる子じゃないし、
いったい何があったんだ?






いろいろ思うけどしょうがない。
長男の病院を出る前に受付に診察可能かたずね、
(まだお正月だったので個人病院は休みだった)
三男を迎えに行った。








私に電話をしたMは安心したのかグーグー眠っていて、
次男はしょぼくれ、三男は痛がっていた。
長女はMの近くでこれまたよく眠っていたので三男だけ連れて病院に行き肘をいれてもらった。









自宅から近い病院で良かったけれど、
気持ちがとても疲れた。









この時まだ夕方で、長男が1人でご飯を食べることにならないように、
三男を家に送ってまた病院に戻った。
Mはまだ眠っていた…
幸せな男だな…と引いた。








長男は順調に回復し、10日間の入院生活が終わった。
こんなMから少しずつ自立しなくちゃ!
と、長男の退院後、職探しに力をいれた。
保育園の申し込みは済んでいたけれど、候補の園の数を増やして入れるようにした。











資格を持っているので職はすぐに見つかり、
長女の保育園も第二希望の園に決まり、
私はMの扶養もはずれ働くことになった。








お金を貯めるぞ!
いつかもっとしっかりと自立するぞ!
と気合いが入っていた。