今日は、お出かけをしよう。
お母さんのお弁当を持って。
歩きながら、僕は手を振った。大きく、大きく、手を振った。
お母さんとお父さんが、アリンコみたいに小さくなった。
僕は、背中を向けて歩き出す。
『今日は、僕のにじいろミライ!!』
歩く、歩く。
いっぱい歩く。
僕は大きな公園に着いた。
公園を通ろうとしたら、
『クンクン、美味しそうな匂いじゃ。お弁当をくれたら、通らしてあげよう。』
僕は悩んだけど、僕のにじいろミライはもうすぐ。
僕は、公園の神様にお弁当を分けてあげた。
『モグモグ、モグモグ。こんな美味しいお弁当は、初めてじゃ。さあ、通りなさい。』
お弁当は少なくなったけど、
僕のにじいろミライはもうすぐ。
歩く、歩く。
たくさん、歩く。
僕は、長い長い、階段に着いた。
僕は、階段を上がろうとしたら、
『わんわん!美味しそうな匂いがするぞ!!お弁当をくれないと、噛み付くぞ!!』
大きな大きな、犬は僕に言ってきた。
今にでも、噛み付いて来そうなので、
僕は、悩んだけどお弁当を分けてあげた。
『モグモグ、モグモグ。こんな美味しいお弁当は、初めてだわん。
モグモグ、モグモグ。』
大きな、大きな、犬はお弁当を全部食べてしまいました。
僕は、お弁当を見て、
『お母さんのお弁当が無くなっちゃった。僕のにじいろミライが無くなっちゃった。』
僕はお弁当が楽しみだったのに。たくさんの色で飾られたお弁当。
まるで虹のように、また見れたらいいなという未来みたいに楽しみだったのに。
その時、突然雨が降りだしてきました。
僕は、走って、走って、大きな木下で雨宿り。
僕の前には大きな、大きな、色んな色の建物が建っていました。
『どうしたんだい?そんな悲しそうな顔をして。何かあったのかい?』
大きな、大きな、色んな色の建物達は、心配になって僕に話しかけてきました。
僕は、今までの事をお話しました。お弁当が無くなっちゃった事、
にじいろミライがもう見れないこと。
そこで、大きな大きな建物達は相談を始めました。
ゴニョゴニョ、ゴニョゴニョ。そして、僕に言いました。
『もう大丈夫だよ。』
その時、さっきまでの天気が嘘のように晴れて、
まぶしくて真っ白い太陽が出てきました。
僕の前には大きな水たまり。
『ほら、見てごらん。』
僕は、水たまりを見て驚きました。
そこには、真っ白い太陽と、大きな大きな色んな色のビル達が映っていました。
まるで、僕の大好きなお母さんのお弁当。
真っ白いご飯と、たくさんの色のおかずが並んでいるみたい。
お弁当は食べれなかったけれど、
大きな大きなにじいろミライが見れたよ。
歩く歩く、僕は歩く。
もっと大きなにじいろミライが見て見たい。
