「はあ、はあ、はあ、はあ………」


息を切らせてお互いの顔を見る。
冷静になったらなんか恥ずかしくて、ふたりともくすくすと笑った。



「やっちゃった、ね………」

「うん………」




なんかいたたまれないような気持ちでいたら、ぎゅって相葉さんに抱きしめられた。




「ニノ、もーさいこう!!すき!すきー!!」

「なんだよ急に!」

「もうオレたち、恋人同士だよね??ね??」





相葉さんのうしろに、ぶんぶん振るでっかい尻尾が見える。





「んー、ああ、そうじゃねぇの?」

「なに、その言い方!何、ニノちゃんったら俺を弄んで捨てる気?!」



言い方が面白くって、吹き出す。


「なんだよそれ、オマエこそ………」

「オレはほんきだよ。言ったでしょ?好き、って。
ねえ、ニノは?
オレの勘、あたった?」



コイツ。

ボケてるように見えて実はすげー鋭いから。

なんつーか本能が嗅ぎ分けるっつーか。





『ニノちゃんはオレのこと、好きでしょ?』

って、さも当たり前みたいに言い切ったのを思い出す。



くっそ。




「当たってるよ!」


ていったら、にぱっ、て満面の笑顔で笑って。





「ニノちゃん、これからもよろしく!」

ぱっと握手しようとだした手が、いわゆるその……俺の出したやつでめっちゃ汚れてて!

ティッシュの箱投げつけてやった。








なんか………思わぬ形でこんなことになったけど。


これから楽しそうだなって、なんだかウキウキした気分になった。







それが、俺たちが付き合うことになったきっかけ。







わっかい頃の思い出話。







(おわり)











_________


思いついて書き出したけれど、書けば書くほど、
あれ?これちょっと禁断の設定過ぎない??あってはならないやつだよ、怖すぎる……って思えて、
続きがかけずに止まっていたおはなしです。笑


まあ深く考えずにサラリと読んでいただけたら…。





彼らが若い頃にこういうのがあったかはわかりませんが、
その昔ミレニアムの頃前後、
まだブログとかなくてみんなホームページ作ってた頃、
タグ打ちとかしてた頃、
訪問回数の数字がぐるぐるし、キリ番ゲットとか言ってた頃、
交流はBBSだった頃(もうええわ)



トップにタグで隠し扉打ち込んで、
そこ押したら裏サイトに進めたりしたよねー
全選択して入り口探したよねーみたいな、
インターネット黎明期?を思い出して書きました。笑



(年がバレる)








ありがとうございました。