いろいろと思うところはありつつも、無事に仕事を終えて。
今日も俺んちに智を誘った。
飯、食ってかない?って。


「まつじゅんのメシ、美味いからなあ」
って、ニコニコと助手席に乗り込む智を見て、つい目尻がニヤニヤと下がる自分を意識する。


そっか……バレバレか……。



まだまだ夜になれば寒いから、今日は鍋にすることにした。
友だちが新鮮なフグを送ってくれたんだ。
もちろん、鍋用に捌いてあるやつ。
少しだけど、ふぐ刺しもある。
テーブルに並べたら、智の目がキラキラ輝いた。
うまそー!って笑う顔に見とれる。

熱いものを食べるのが苦手な智が、あちち、あちちと鍋を食べる姿につい笑いが漏れて、
なんだよう、と拗ねて尖らせた唇に、チュッ、とキスをした。


「なんだよ、待ちきれねぇの?」

「そういうわけじゃねえけど」

「待ってろよ、あとで一緒に風呂、はいろ」

「うん…」



相葉くんはバレてるって言ってたけどさ。
俺が智に無理させてるって言ってたけどさ。
相葉くんは勘違いしてるよ。










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「ん……、あ、っ……」

「苦しくねぇか?」

くちゅくちゅくちゅっと、風呂場に濡れた音が響く。

チュッ、チュッ、と音を立てて、キスの雨が首筋から、肩、肩甲骨の間に降ってくる。
もう、指は3本…入ってるって、智はいつもと違う低い艶っぽい声で言った。
キスの擽ったさと蕾に与えられる快 感に身体がブルっと震えて、小さく声が出る。

寒くて震えたと思ったのか、智はキュッとシャワーのコックをひねった。
頭からサーーっとシャワーがかかる。
あったかいお湯に、意外と身体が冷えていたことに気づいた。
表面は冷えていても、中は熱い……。







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次からは限定公開です((*_ _))