まさか、ニノが告白してくるなんて…。
あんなに必死で隠していた思いを、伝えてくるなんて。
ぜんぜん思ってなかったよ。
何かあったのかな…。
最近のニノが、何か悩んでいたことは感じていたから。
相談に乗ってあげたくて、いろいろ聞いてみたけど、煙に巻かれたまま。
だから、まさか…って、びっくりした。
きっと…本当に思いつめてしまったんだろう。
悩んで悩んで…言ってくれたんだとしたら。
大事な、大事な友だち、ニノ。
前に進みたいって泣いてた。
あの日からずっと…
ニノの泣き顔が、頭から離れなかった。
ずっと隠していた想いを打ち明けるって、よっぽどのことだと思う。
同じグループのメンバーで、ずっと一緒にいるオレ達なのに…
これでよかったのかな。
はっきり言ってほしいっていう、ニノに答えることが、正解だって思っていたけど。
本当にこれでよかったの?
オレ達、親友に戻れるのかな。
このまま…のうのうとオレだけ、幸せになってもいいのかな…。
もう、どうしていいのか、わかんないよ…。
いくら考えても、答えがわからなくて…。
オレは、潤くんと距離を置くことに、決めたんだ……。