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『俺は、相葉さんが、好きだ』
俺が、相葉さんに…想いを伝えて。
きっぱりとふられて、数日。
ああ、これでスッキリした。
俺、前を向ける。
ゴチャゴチャ誤魔化さないで、はっきり振ってくれるアイツで良かった。
これで俺も、前に進めるし、相葉さんも…潤くんとうまくいってくれれば、って。
そう、思ってた。
俺はね?
言ってよかったなーって、ホッとしてたんだ。
だけど、その日以来、
相葉さんと潤くんの様子が、変わった。
主に、相葉さんの。
楽屋で一緒になっても、なんだかよそよそしい。
前までは、並んで、なんかコソコソ話してたりしてたのに、
今は、潤くんが相葉さんに話しかけても、俯いて、うん、とか、そうだね、みたいな返事ばっかりでさ。
ほとんど一緒にいない。
潤くんもなんか、いらいらしてるみたいにも見えるし…。
今日も、ほら。
「まー、あのさ」
「あ…ごめん、オレ、次の仕事、急がなきゃ。」
潤くんの呼びかけを遮って、さっさと出ていった。
前までは、こんなに急いでいくことなんてなかったはず。
ふたりとも幸せそうな笑顔で…相葉さんなんか、ホントに嬉しそうに潤くんを見て。
仲良さげに会話して、まあ、みんながいるところであからさまにいちゃいちゃしたりはしないんだけど、蕩けそうな目でお互いを見てるのがわかるくらいで。
時間ですよ!ってマネージャーに急かされてやっと、慌てて次の仕事に走っていったりして。
なのに……。
なんだよ…。これ。