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今日は、5人のレギュラー番組の収録。



楽屋には、もう5人集まってる。

なんか機材トラブルだかなんだかでちょっとお待ちくださーいって言われて、待機中。




大野さんは、さっきまでスマホつついてなんかしてたけど、今は手に持ったまま寝てる。

翔さんは新聞、いったいいくつ読んでるんだろ。


潤くんと相葉さんは…なんかコソコソ話してる。
今日ごはん食べいく?それとも、ウチくる?的なことなんでしょうな。

俺は、ゲーム。

…だけど。
ゲームしながら、ものすっごく緊張してる。





こないだ、翔さんと飲んだ日。

昨夜のアレ、何だったんだろ、ってドキドキしながら起きたら、リビングでコーヒー飲んでた翔さんは、



「おはよ!ニノ!
ゆうべはのみすぎちゃったなー。俺、うち帰ってきてからの記憶、超あやふや!
ニノはよく寝れた?」



って笑った。

ぜんっぜん普段通り。爽やかアイドル櫻井翔。

潤くんのこととか…聞ける雰囲気じゃ、ないよね。

覚えてないのかな…俺に言ったこと。

だけどさ、もう、あの晩聞いちゃったし。

翔さんは…潤くんのこと…。でしょ?

だからさ、潤くんが相葉さんの耳にその濃い~いイケメン顔を近づけて、コソコソなんか喋ってるのを見ては、
もう俺、翔さんが気になっちゃって仕方ないの。
大丈夫かな、って。


俺だってさ?
もちろんダメージありますよ。
まだまだぜんっぜん、吹っ切れてなんかないからね。


ゲームしてるフリして、俺の頭ん中、もうごっちゃごちゃ。




あー、この大野さんの平和そうな寝顔!
俺も大野さんになりたいよ!
クッソ、なんかムカつく。
口を半開きにしてスヤスヤ寝てる大野さんの鼻を思いっ切りつまんでやった。





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