子どもは日々、身体だけでなく「心」も大きく育っています。発達心理学では、子どもの心の成長には“適切な大人の関わり”が大きな影響を与えることが明らかになっています。子どもが安心してのびのびと成長していくために、親ができる関わり方とはどのようなものでしょうか?
心の発達は「愛着」から始まる
子どもが最初に築く人間関係は、主に親や養育者との関係です。この最初の絆を「愛着(アタッチメント)」と呼びます。心理学者ボウルビィは、愛着がしっかり形成されることで、子どもは「自分は愛される存在だ」と感じ、自己肯定感や信頼感が育まれると述べました。
赤ちゃんが泣いたときにあやしてもらえる、怖いときに抱きしめてもらえる――そんな小さなやりとりの積み重ねが、心の土台を作っていくのです。
「見守ること」と「手を差し伸べること」のバランス
子どもは自分で何かに挑戦し、失敗し、また立ち上がることで大きく成長します。このとき大人は、「手を出しすぎず、でも必要なときには助ける」バランスが大切です。心理学者ヴィゴツキーは、子どもが自力でできることと、誰かの助けがあればできることの間に「発達の最近接領域」があるとしました。
親が少しだけサポートして成功体験を与えると、子どもの「できた!」という喜びが自己効力感につながり、心の成長を促します。
感情を受け止める力が心を育てる
子どもが怒ったり泣いたりしたとき、「そんなことで泣かないの!」「わがまま言わないで」と感情を否定してしまうと、子どもは自分の気持ちを表現することに不安を感じるようになります。
大切なのは、「悲しかったんだね」「悔しかったね」と、まず感情を受け止めてあげること。これを心理学では「情緒的共感」と呼びます。親が気持ちをわかってくれると、子どもは安心し、自分の感情を適切に扱えるようになっていきます。
完璧な親である必要はない
子育てにおいて「理想の親」であろうと頑張りすぎると、かえって苦しくなってしまいます。心理学者ウィニコットは「ほどよい母親(good enough mother)」という言葉を残しました。これは、完璧ではなくても、子どもにとって十分に愛情を持って関わる親であれば、それでいいという考え方です。
親自身も悩んだり間違えたりしながら、子どもと一緒に成長していけばいいのです。
おわりに
子どもの心は、大人の関わり方によって豊かに育まれます。発達心理学の視点を知ることで、子育ての中での小さな行動一つひとつが、子どもの未来をつくる大切な土台になることに気づけるでしょう。
「子どもの心に寄り添うこと」――それこそが、何よりの教育であり、愛情のかたちなのです。
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