花火の色合いは
一層に鮮やか
心深くに美しさを刻む
道慣れない都会
目印を辿って目的地に向かい歩く
賑やかなはずなのにどこか空虚
少し寂しいこの街を進んでいく
目指した場所はもうすぐ
人間はたくさんいるけれど
知り合いなどいない
沢山の建て物
沢山の人
沢山の音
なんでも揃ったこの街は
触れ合うことをやめてしまったみたいに
孤高を掲げて存在する
乾いた感覚に心が寂しくなる
目的の場所に向け歩みを更に進める
あともう少し
ふと
目に飛び込んできた鮮やかな色
凛と佇む姿に息を呑んだ
生きた華は贈り主の思いを宿すという
灰色の町をキャンバスにしたその者たちは
単独でありながら芯を持ち堂々と自分の仕事を全うしていた
渇きかけていた心に潤いを与え優しさまでも感じさせてくれた
見ず知らずのこの人間にさえ
その華は優しく微笑む
送り主の想いが染みる
気持ちがほっと安らぐ
有難う
寂しさから救ってくれて
有難う
沢山の笑顔で迎えてくれて
有難う
貴方がたの一生を懸けて美しくもてなしてくれたこと
忘れない
辺りが暗いほど
花の色は鮮やぐ
都会のキャンバスはあまりにも
華たちが気高く気品に満ち溢れ
憐美だった










