”魂のピアニスト”と言われたフジコ・ヘミングさんが亡くなられた。

92歳だったとのこと。

 

恥ずかしながら、フジコ・ヘミングさんのことを知ったのは5,6年ほど前。

テレビでラ・カンパネラを聞いて、胸がざわめいた。

 

音楽を聴きながら仕事をする習慣があるけれど、疲れたときはピアノの音はダメ。

でもフジコ・ヘミングさんの音は違うのですよ。

今も、黒鍵のエチュードを聞いていますが、ふんわりと膨らみというか、奥行きを感じるのです。

間の取り方や強弱の付け方にも味があり、耳で聞くというより心で聞ける音色です。

 

特にお気に入りはYouTubeで視聴できる「Ingrid Fuzjko Hemming - Solo Piano Concert in Bratislava 2022」

 

 

このビデオ、時折観客も映るのですが、コロナ禍で皆マスクをしているのに、感動しながら尊敬の念をもって聴き入っている様子が感じられます。

 

苦労して道を切り開いた彼女の人生がこの音を作り出しているのでしょう。

 

「革命」を聴きながら、合掌。