運命の落し物 最終回 | 埼玉のニューヨークドライカットサロン☆beauche~ボーチェ・ヘアサロン~☆

埼玉のニューヨークドライカットサロン☆beauche~ボーチェ・ヘアサロン~☆

蕨駅東口徒歩5分にある美容室です。
埼玉で数少ないニューヨークドライカットが好評です。
元気なbeauche・スタッフが、日々の出来事を紹介していきます☆
お店では見られない(?)また違ったbeaucheをお楽しみくださいね♪

どーぞご期待あれ~♪

まずはBGMをどうぞ!

Bobby Brown - Rock Wit'cha

  
~~前回までのあらすじ~~

うっかり失くしてしまった大切な手帳。
もう諦めかけていたところに警察から電話が!
なんと、落し物として届けられていた。
誰か心ある人が届けてくれたらしい。
仕事を終えた帰りに、彼は一目散に警察署に向かった。。。



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「あの~、手帳の落し物を引き取りに来ました!!」

お巡りさんは、にこやかに、そしてテキパキと受け付けてくれた。

「こちらで間違いないですよね~?素敵な手帳ですな。見つかってよかったよかった~」

上質の革でカバーされた、長年愛用している手帳だ。
気に入ったものはそう簡単には手放せない。

おかえり

心の中で、手帳に話しかけた。
使い込まれた革独特の、手にシックリ来るこの感じがいい。


書類にサインして、一通りの事務手続きが済んだ後、
最後にお巡りさんがポツリと言った。

「あ、それと、一応よかったら、拾ってくれた方にお礼の電話でもしたらいいんじゃない?
番号は。。。えっと~。。。」

番号のメモを受け取って、警察署をあとにした。

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善は急げ

少し歩いたところに電話ボックスを見つけた彼は、
教えてもらった電話番号に電話をしてみた。

pururururu。。。pururururu。。。

なんてお礼を言うべきか。。。なぜだか胸騒ぎがしていた。

「はい」

「あの~、手帳を拾って頂いたようで、本当にありがとうございます!」

「いえいえ、わざわざお電話すみません。」

実は手帳が見つかった嬉しさで、お巡りさんが話していた詳しい内容はよく聞いていなかったが、
どうやら拾い主は女性だった。

穏やかで透き通った声で、しっかりした応対の彼女と話しているうちに、
彼はとっさに口走ってしまった!

あの~実は~ですね。。。」

「はい?」

「拾っていただいた手帳の中に、来週末に行こうと思っていたコンサートのチケットが2枚入っていたんですが、
なくなったと思って諦めていました。
お礼といっては何ですが、もしよかったら一緒に行きませんか。。。?」

「。。。」

あ"ーっ!まずった!いきなりそんなのダメって言われるに決まってる。。。







「。。。いいですよ♪

。。。えっ!?


「ほ、ほっ!本当ですかっ!?す、すいません、あ、ありがとうございますーっ!!!」

それから。。。
いきなりの急展開に、今何が起こっているのか自分でもよくわからないまま、
たわいのない話をした後電話を切った。。。

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コンサートはオリジナルアルバムとはまた違う素晴らしいshowだったが、
隣で楽しそうに聴いている彼女の存在があったおかげで、忘れられない素晴らしい記念日になった。

落とした手帳は、これ以上ない素晴らしいものと一緒に手元に帰ってきた。

そして、その彼女こそが。。。     今、彼の最愛の妻である。


>>>あとがき<<<

運命というものに流されてみるのもいいかもしれないが、
ほんの少しの勇気と行動力さえあれば、そのきっかけから全てが変わってくることもある。
そう、彼も人生を勝ち取った一人かもしれない。

そして、新たに手に入れた宝物を、大切に使い込まれた手帳の様に、
彼はきっと生涯大切にしていくに違いない。。。



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ちなみにコンサートに行けなかった弟は。。。ボクだったりして(笑)

Thank you for your attention.OK!!