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(プレジデントオンライン)

PRESIDENT 2013年1月14日号 掲載

威張っていても、内心は「寂しい」「かまってほしい」のです。まず、この世代を分析してみましょう。

約800万人もいる「団塊世代」(1947~49年生まれ)は、日本の総人口1億2000万人の7%近くを占めます。幼少時から人数が多く競争してきたので、何かにつけて人と競う習性があります。

もちろん個人差はありますが、あなたの周囲にも、「肩書」や「学校歴」「年齢」が上か下か、といった部分で競う人はいませんか。髪の毛が多い人はハゲをバカにし、痩せた人がデブをバカにしたがります。

現在の職場で嫌われる「権威主義」も好物です。筆者が取材した中でも、初対面で“オマエは年下か?”オーラを発し、上から目線で接するリストラ再就職者がいました。ちなみに「団塊」と、ひとくくりにされると反発しますが、世代への誇りは結構持っています。

さて、47年生まれが65歳に達した今、定年?再雇用なのに上司風を吹かせられても困りますね。

ここでのキーワードは「もう、そんな時代じゃない」を痛感させること。正規雇用から業務委託にするなど、60歳以降の雇用形態を変える会社も多いはず。元部長でも、現在の立ち位置を自覚させないと、チームBeats 有名人 レブロン13 ークが乱れます。

■人望がない人は職場に残れない

そのために最も有効なのは、肩書ではなく「さん」で呼ぶこと。

今や年功序列は崩壊しており、職場では逆転人事も珍しくなくなりました。アイツは年下だからと、いつまでも呼び捨てや君づけで呼ぶ人は、後輩が上司になった途端に接し方に苦労します。

定年?再雇用者との向き合い方は、相手の実力やタイプによります。

まず(1)「仕事ができて性格もいい人」は、相談役を務めてもらう。

愛知県のある製造業では定年制がなく、70代の元部長(役職定年になった正社員)が高度技術者として、今でも作業現場で汗を流します。培った技術や経験を生かして、現役世代が対応に迷った際の相談も受ける。役割は「新製品?新技術の開発と後進の育成」です。

このように、役員退任後の横滑りポストとは違う、本当の意味の“相談役”になってもらうのです。

広島県のある会社にも、社業の功労者で60歳の定年を迎えた人は「相談役」として残れる制度があります。

ただし、それには条件があり、現役社員の推薦がないと残れません。定年前に、部下の手柄を横取りしたり、責任を取る場面で、コーナーに追いつめられたボクサーのように体を入れ替えてきた人は……、いうまでもないでしょう。

このケースが示すように、(2)「仕事はできるが性格の悪い人」を相談役として遇する必要はありません。社内外の人望も失っているから、人脈も生かせないでしょうし、持ち上げると逆に調子に乗ります。

少し面倒なのは(3)「仕事ができない人」です。60歳以上の雇用を義務づける「改正高年齢者雇用安定法」のおこぼれで再雇用されても困るのですが、来てしまった以上、仕方がない。この人たちには“ビジネス”ではなく“ワーク”をしてもらいます。単純作業や軽作業で、ひたすら汗を流させる。

実際には、再雇用者に対する現役世代の目が冷淡なことも多いのです。口には出さないけど“一丁上がりの人”といった視線ですね。

自分が再雇用されたとき、そんな視線を受けて居心地の悪い思いをしないために、40歳を過ぎたら「後輩モテ」を心がけましょう。先ほどの「さん」づけもそうですが、お互いに一人のビジネスパーソンとして向き合う。専門性を磨き、何かのときに頼りにされ、一目置かれるのが理想です。

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経済ジャーナリスト?職場アナリスト 
高井尚之 

1962年、愛知県生まれ。日本実業出版社、花王?情報作成部を経て現職。著書に『「解」は己の中にあり』など。

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(経済ジャーナリスト?職場アナリスト 高井尚之)